[2009年7月23日 11:44更新]
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(09年6月号掲載)
この欄で何回かお伝えしている障害者自立支援法訴訟。障がい者の自立支援とは名ばかりでむしろ自立を阻み憲法違反の法律だと訴えている訴訟だが、これには全国12都道府県の57人が原告となっている。
その中で九州では、いずれも福岡県田川市にある障がい者通所施設「つくしの里」の山下裕幸さん(28)、「第2つくしの里」の平島龍磨さん(40)の2人が原告となって、自立支援法の不当性を訴えている。
2人が通うのは「つくしの里福祉会」が運営する姉妹施設。田川市のほぼ中央部の高台で、田川消防署や老人保健施設、障がい者施設などが集まった地域の一角にある。
約5000平方㍍の敷地につくしの里、第2つくしの里の2つの建物があり、合わせて66人の仲間たちが23人の職員(非常勤も含む)に支えられて多彩な作業に取り組んでいる。
「つくしの里」では、主に身体障がいの仲間たちが、ユニークな手織り手法の「さをり織り」(写真)やパソコンを使っての印刷製本・販売活動、牛乳パックを利用した幼児用のイスや枕づくり、紙・段ボール・アルミ缶などの作業に取り組んでいる。
さらに今年度からは、独り暮らしのお年寄りや障がいのある人などに向けた夕食の配食事業も始めている。
一方、「第2つくしの里」は知的障がいの仲間たちが「ほっこり工房笑屋(わらや)」のブランドでクッキーやパン、それにとうふづくりに取り組んでいる。自慢は、材料にこだわったおいしさと安全性、それに種類の豊富さだ。パンは北海道産小麦「春よ恋」を主体に、バターは十勝産の「よつ葉バター」、とうふは国産天然大豆に蔵王の天然水と赤穂の天然にがりを使う。
日々、仲間たちで新商品開発に取り組み、パンは16種類、クッキーは7種類、とうふは11種類、とうふ加工品も9種類ある。 このほか、同福祉会には「TUKUSIすまいるホーム」(田川郡糸田町)というグループホームがあり、4人が共同生活を営んでいる。
このように大きく成長したつくしの里だが、スタートは1984年、ボランティアサークル「つくしんぼ」の家族が始めた共同作業所づくり。「当時は筑豊には収容型の施設しかなく、自宅から通って仕事をする普通の生活を営める場がほしいと始めた活動だったと聞いています」と第2つくしの里施設長の赤松英知さん。
2年後に「共同作業所つくしの里」が発足。94年につくしの里として認可施設となり、2002年に第2つくしの里が認可開所した。 両施設にそれぞれ仲間たちの自治会があるのも特徴の1つ。
「自立支援法や憲法9条、健康で文化的な生活の権利を記した憲法25条の学習会をやったり、話し合って施設側に要求書を出したりする活動も行っています」
こうした多彩な活動の中から、山下さん、平島さんは原告となる勇気をもらったのだろう。
【つくしの里福祉会】 公式HPはこちら
田川市川宮1524-10 TEL0947(44)5615
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