福岡県民新聞:知的好奇心を満たす、読むサプリメント

   
RSS

[記事カテゴリ:トップニュース紙面掲載ニュース]
前原の慣習・事情とは(2)市側は「現実を踏まえ規定」と反論

[2009年10月28日 14:19更新]

| コメント(0) | トラックバック(0)

(09年9月号掲載)

前原市役所「これでは、職務でも私的な付き合いでも何でも許される、ということになりかねない。逆に言えば、職務中に不適切な行為があったとしても、『私的な付き合いの中だと認識していた』と言えばセーフということか」(前出市議)。 

こうした点について3月の前原市議会では活発な議論が行われた。

その中で市総務課は「決して抜け道を設けたわけではない」と反論、「地域の慣習・事情を踏まえ、現実的なものを規定しておかないと、情報交換・収集ができなくなるおそれがある」と、条例案は適切であることを一貫して主張した。

とはいえ前述の項目8~10号(写真下参照)は、他の自治体の倫理条例と比べても必要ないように思われるが・・。

市総務課に問うと「他の自治体の事など知らないし、関係ない」  

前原市職員倫理条例の一部

では彼らの言う「前原市の事情」とはどういうものなのか。市職員らが仕事をする上では利害関係者らとともに飲食や旅行、ゴルフなどのレジャーを楽しむのが必須条件なのだろうか。

ある前原市民にたずねてみた。「確かに農村地帯など、昔の気風が残る所については、一緒に酒を飲んだりすることが必要なケースもあるでしょう。だからといってすべての市民に当てはまるわけではない」。当然と言えば当然の回答である。 

 

そもそも、倫理条例できちんと定めているのに、なぜ施行規則で例外規定を設けたのか。

「実は、倫理条例を制定するに当たっては議会の議決が必要なのですが、施行規則については議決は必要なく、市長が独自に決めることができる」(前出市議)。こんな所にも、「施行規則が条例を骨抜きにしている」との批判が上がる原因がありそうだ。 

いずれにしても最大の問題は、職員倫理条例をめぐる議会でのやりとりや市の言い分を、どれだけの市民が知っているのか─という点だ。「前原市の事情、慣習」として市が挙げている内容について、はたして市民はどう考えるだろうか。 

 

なお、本紙が報じてきた前原リサーチパーク用地の問題。県幹部だった松本市長らが民間企業と「親密な関係」を築き、県有地との等価交換で土地を取得したのだが、その後様々な問題が発覚。市長は議会での追及を「県の事業だから」とかわし続ける一方、県と前土地所有者との間では訴訟沙汰となっている。 

前原市職員のみなさん、同じ轍を踏まぬよう、くれぐれもご注意を。  

*                                *                                * 

前原市では9月27日、市長選が行われる。すでに現職松本氏のほか、環境デザイナー・佐藤俊郎氏と行政書士・加納義郎氏の2新人が立候補を表明している。

★追記
前原市長選は即日開票され、現職の松本氏が2選を果たした。

▲ページの先頭へ

| コメント(0) | トラックバック(0)

この記事のトラックバックURL
http://kenminshinbun.heteml.jp/new/mt/mt-tb.cgi/1384

■関連記事

お知らせメール登録

最新ニュースをメールでお知らせ!
最新記事が掲載されるとお知らせメールが届きます。配信を希望する方はメールアドレスを登録して下さい。

コラム

福岡でがんばる人RSS

福岡でがんばる「ひと」にスポットを当てた企画

  • 地域福祉を支えるボランティア 民生委員・児童委員

    福祉ネットワーク

    福祉の「今」とそこに集う人々をレポートする連載企画 [2010年6月16日 更新]

  • 掛屋剛志君のコンサート開催 朝倉のNPO法人エスペランサ

    ギニアビサウからの手紙

    朝倉市のNPO法人 ボランティア活動奮闘記 [2010年3月 2日更新]

  • お耳拝借!

    その道の専門家や人生の先輩方の、面白くてためになる話を紹介 [2010年3月29日更新]

文化・芸術

福岡を中心に活動するアーティストや文化の話題

ブログ

県民新聞「癒しの空間」おすすめブログ

福博噂話 | 紙面掲載ニュース | 取材こぼれ話 | 記者'sEYE's | J氏の独り言 | ニュースの続報 | 福岡でがんばる人 | 写真特集

お知らせ | 福岡県民新聞とは | 定期購読のご案内 | 紙面次号記事紹介

見出し、記事、写真の無断転載を禁じます Copyright © 福岡県民新聞 ONLINE 著作権・リンクについて