続・中央区の市議選 [2015年3月25日19:20更新]

~7つの議席を11人で争う激戦区~
 福岡市中央区の市議会議員選挙は、定数の7議席を現職5人に加えて新人6人の都合11人で争う構図で、新旧が入り乱れて激しい戦いが行われている。
自民党市議団のベテラン議員稲員大三郎氏と、妹尾俊見氏の現職2人が引退を表明しているが、稲員議員は長男の稲員としお候補が、また妹尾議員はつつみだ寛候補を後継者に指名した。
また前回は副総理麻生太郎氏の応援を得ながら、油断から162票差で次点となった中島まさひろ氏が、捲土重来を期して再挑戦しており、現職議員や新人候補の脅威になっているのも事実だ。
妹尾議員から後継指名を受けながら、立候補したつつみだ寛候補は、親子二代に亘る妹尾議員の地盤が強固なだけに、名前がなかなか浸透せずに苦戦を強いられていたが、3月議会が閉会したのを機に妹尾議員が一緒に回り始めたことで、徐々にではあるが知名度は上がってきている。
中央区は若い女性有権者が多いのも特徴で、治安を重視したワンルームが候補者の泣き所になっており、今回は投票率が40%を割り込むことも懸念されているため、組織票を持たない候補者の中には、投票を呼びかけ浮動票の積み上げを意図している候補者もいる。
既に当選圏に入っている現職が5人で、残る2議席を6人の候補者が争っている。