山口銀行~未だ院政続く [2015年5月2日15:26更新]

地方銀行の再編が取沙汰される中、山口県下の第一地銀である山口銀行本店は山口市ではなく、同県経済を支える下関市にある。
山口県は安倍総理の出身地で、また過去には多くの総理大臣を輩出した土地柄だけに、山口銀行が何らかの縁で大手ゼネコンと密接な関係を持っていたとしてもおかしくはない。
山口銀行は支店などの工事を地元の建設会社ではなく、スーパーゼネコンの清水建設に発注しており、その関係が業界でも噂になるほどだ。
一方、地方銀行では頭取経験者などに、引退後も何らかの役職を与え、面倒を見ているケースが多いが、山口銀行も例外ではなく、10数年前に頭取を退いた田中耕三相談役が、未だ院政を振るっているとの噂を聞く。
そしてこの田中耕三相談役と清水建設の関係は、かなり長い年月にわたって培われており、引退した役員などを訪問して話を聞くと、次から次に疑惑の材料が現れ、話題は尽きないほどだ。
地元名門の下関ゴルフ倶楽部が、クラブハウスを建替えた工事にしても、清水建設が受注にいたった経緯は、かなり際どい話も伝わってくる。
福岡にまでこうした噂話が伝わってくるようでは、田中耕三相談役の力も衰えたもので、これ以上院政を続けるようであれば、晩節を汚すことになりかねないだろう。