プロ野球クジ~黒い霧事件 [2015年7月17日11:22更新]

 2020年の東京オリンピック、パラリンピック開催が決まった途端、あれほど騒がれていた地震や津波の話が東京から消え、専門の先生方も喋らなくなった。
一方、スポーツの世界大会開催は喜ばしいことだが、今度建設される新国立競技場の費用が余りにも巨額になることで、競技者たちからも反対の声が出始めている。
費用負担を巡って国や東京都の綱引きが始まり、加えて資金の捻出方法の一つに、プロ野球クジを創設する話が浮上しているが、西鉄ライオンズ時代の黒い霧事件を思い出して欲しい。
幼い子供たちはプロ野球の選手に憧れ、少年野球や高校野球に純真な気持ちで、情熱を燃やして日夜努力している。
プロ野球はキャンプを経て春に開幕し、リーグチャンピオンを目指し、さらにセパ両リーグの覇者が日本シリーズで日本一を目指して頑張るから面白い。
その過程における試合や結果が出る最後の試合まで、賭博の対象になれば闇の金が動き、健全なスポーツの世界に八百長が持ち込まれるのは時間の問題だ。
素晴らしい才能がありながら球界から永久追放され、慣れぬ仕事をしながら耐える生活を送った、選手の事を忘れてはならない。
暴力団が主催者になれば別だが、八百長試合が出てくるのは必然で、既に立案する議員に裏の金が動いているとの噂も聞く。