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民事再生法の適用を申請し、経営破綻した「丸美」(福岡市中央区)の債権者集会が9、11両日に商工会議所ビル(博多区)で行われた。対象者が多数に上るため1日数回に渡って開かれた集会は、債権者らのヤジと怒号に包まれた。 出席した丸美側関係者は金丸近会長、宮崎隆社長と弁護士ら。 金丸会長は経営破綻の理由について、4月に入ってリゾート会員権の解約が相次いだことや、米・サブプライムローン問題の影響で売却しようとした資産の買い手に融資が付かなかったことなどを挙げた。 また、金丸会長の個人資産をすべて売却することや、マンション管理事業を営業譲渡することなどが明らかにされた。 質疑応答では、債権者から怒りと不満の声が相次いだ。 「7月には会長自ら菊南で営業担当者を集め、期間限定の会員権を売るよう檄を飛ばしたそうだが、経営が立ち行かなくなっているのに販売を強行するとは、詐欺行為だ」。ある債権者がこう叫ぶと、多くの参加者が同意し、怒号を上げた。金丸会長は「私の責任です」とだけ答えた。 「詐欺のような行為を働いて、経営が継続できるのか」との問いに、弁護士が「今破産すれば配当は見込めない。少しでも配当するために事業を継続させてほしい」と述べると、会場からは大きな不満の声が漏れた。 また、熊本の債権者らが「被害者の会」を結成。出席者に会への参加を求めていた。
(写真=福岡市中央区大名の「丸美ビル」)