ふくおか会館? [2015年11月18日13:56更新]

 東京都千代田区に、福岡県が所有する「ふくおか会館」は、皇居半蔵門近くで御堀端に面した一等地、地下1階地上4階建で、一部を福岡県東京事務所として使う傍ら、立地条件の良さからホテルとしも営業しており、福岡県民にとっては馴染みの場所でもある。

しかし老朽化で建替えを要望する利用者の声もあり、福岡県は民間企業の資金やノウハウを利用する案を採用、ふくおか会館敷地有効活用事業として、事業計画を一般から募集する公募要項が、平成26年11月28日に配布された。

役所が公募を行う場合は、選定委員会を設置することが今では常識となっており、また委員も学識経験者と県職員によって、構成されるのが現在は一般的になっているが、ここまでは良い。
そして選定委員に対し、事業の審査に影響を及ばすような接触は、厳しく禁止されているのは当然で、審査委員の名は公表されないのが建前である。
ところが今回のように、優先交渉権者が発表されたのは良いが、公平であるべき審査や選定の過程において、何らかの不正が行われたのでは、との噂が漏れ聞こえてきた。
福岡市の公共工事などについては、市の幹部職員との飲食供応など、とかくの噂は絶えないが、福岡県に関しては知事の日頃の言動を見習って、職員のモラルが高いのか、皆目と言ってよいほど、これまでは聞かれなかった。
それが今回に限って噂が流れてくるとは、一体何故なのだろう。