訃報・池上邦俊氏 [2016年5月2日05:42更新]

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最近は年を取ったせいか、お祝いの招待状より訃報の知らせが増え、4月28日には後輩である、池上邦俊氏が亡くなったとの連絡を受けた。
学生時代はさほどの付き合いは無かったが、彼が独立創業してから仕事上の相談を受けるようになり、よく夜の中州で会った再には、二人の共通のスナックで酒を飲み、カラオケを歌ったりしたものである。
野球やサッカーなど、親子で共通のスポーツを趣味にするというのはよく耳にするが、親子で高校時代にラクビープレイヤーとして活躍し、ともに花園でプレイしたという話は、余り聞いたことがない。
そうした池上邦俊氏だっただけに、彼との話はラクビーと祇園山笠で、「オッショイ、オッショイ」の掛け声で、カラオケを歌っていた声が思い出される。
生涯をラクビー一筋にささげた人生だけに、祭壇にも楕円形のボールが飾られており、供花の名札を見てもラクビー関係者が多く、また70歳を過ぎた老人の葬儀には珍しく、多くの若い人が参列していたことに驚くとともに、彼が最後までラクビーを愛していたのだと強く想い知らされた。
彼がラクビーをこよなく愛した精神は、立派に成長した男の子たちに受け継がれ、さらにその子である孫たちに引き継がれ、ラクビー仲間の中で「イケガミ一家」と、呼ばれる存在になることを確信している。
池上邦俊氏が歩んだ人生の試合は「ノーサイド」の笛で終わりが告げられた。
安らかに眠りたまえ、ご苦労さまでした。