きままに音楽の夕べ [2016年5月11日17:16更新]

今年も5月13日にアクロス福岡シンフォニーホールにおいて、第24回「きままに音楽の夕べ」を開催するが、第1回目の「中国音楽の夕べ」を走馬灯のように思い出すことが出来る。20年間勤務した東京経済㈱から大阪転勤発令を機に退職して、中央区警固に事務所を開設して、翌年「新春賀詞交歓会」を開催した際に、胡弓の趙国良先生に演奏を依頼したのが縁で、平成4年の桜の季節に第1回目の演奏会を開催した。
事務員さん1人の小さな事務所だっただけに、チケットの販売から司会まで家族全員の協力で無事に終わることが出来、以来趙国良先生をメイン奏者にして20年間続けてこられたことは、偏に多くの会員様のお陰と常に心から感謝している。
平成9年には中国北京から、北京中央音楽院芸術団を招聘した時には、招聘状を書くのに苦労したことも、今となっては良い思い出として記憶に残り、中でも来日が決まっているにもかかわらず、ビザが下りなかったため、松本龍先生にご尽力を賜り、予定通り団員が来日したときの涙は昨日のようだ。
趙国良先生も私同様に糖尿病を患い、また弟子も増えて大きな演奏会が負担になって来たので、互いの健康を考えて「中国音楽の夕べ」は20回でいったん幕を閉じることにして、ささやかな記念として二人で万年筆を購入し、今でも互いに使用している。
第21回目から「きままに音楽の夕べ」とスタイルを変えて、今年も行うが無事に終わることを祈っている。