故・新宮松比古氏 [2016年6月17日09:56更新]

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最近は著名人が亡くなられても、会葬者が1000人を越える葬儀は珍しく、まず近親者だけで密葬を行い、後日ホテルなどでお別れ会や、偲ぶ会を行なうことが多くなったように思う。
毎年春に行なわれていた、中国南京市での桜の会に参加することを楽しみにしていた、博多区選出の元県議会議員、新宮松比古氏が亡くなられて四十九日の法要も済み、喪主の夫人から薄墨の会葬御礼の封書が届いた。
文中には、「従五位旭日中綬章」の叙勲の報告と、母校の福中、福高同窓会会長を務めておられたこともあり、1500名余の参列者への香典返しに代えて、同校の創立百周年事業に寄付されたとあり、時の流れの速さと故人の意思が感じられた。
昨日まで、ポストにしがみつく舛添都知事の醜態を見せ付けられていただけに、今回の封書が一服の清涼剤になったのは言うまでもない。
生きている政治家は家族旅行を税金で支払い知事を追われ、亡くなった政治家は香典返しを母校記念事業に寄付された。
博多を愛し祇園山笠を愛した故・新宮松比古氏、これからも多くの市民に語り継がれることだろう。