M資金 [2016年8月13日03:16更新]

8月15日のポツダム宣言受諾で、日本は連合国軍最高司令官マッカーサー元帥と、その総司令部・GHQの占領下に置かれた。
日本銀行地下金庫もGHQが管理することになったが、占領下の混乱の中でここから持ち出されたといわれる膨大な資金が、今でも詐欺事件の材料として利用されている「M資金」だ。
約50年前には当時の全日空大庭社長が3000億円の融資詐欺で騙され、東急電鉄事件では兆の単位の融資申込書が出回ったこともある。
こうした資金に関しては必ずといっていいほど、皇族の末裔と呼ばれる怪しげな人物が登場し、一般庶民には縁遠い雲の上の話として煙に巻かれことが多いため、過去に一度だけだが、宮内庁儀典部に問い合わせしたこともある。
ただ最近のM資金問題は昔に比べるとひじょうに小粒化しており、元横綱の朝青龍が騙されたM資金は2億円規模だった模様。
こうした中、最近もM資金の話が出回っているようで、信用金庫の代表や地銀の役員の名前などが取り沙汰されており、今年の人事で辞任した中に、数名が含まれている噂も聞かれ、もう一度人事を見直してみると、思わぬ人名が浮上してくるのではないだろうか。
週刊誌のネタとして登場する日も近いことだろう。