久留米市議会議員の心意気 [2016年8月31日09:21更新]

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元法務相の鳩山邦夫氏が亡くなり、補欠選挙が行なわれる福岡6区では、次男の鳩山二郎氏が父親の意志を継いで立候補を表明、28日に選挙事務所開きを行なった。
自民党福岡県連は、参議院秘書の蔵内謙氏を公認候補に決め、自民党本部に公認申請しているが、今日31日に選挙事務所開きを予定しているにもかかわらず、未だに東京からは決定の知らせは入らず、関係者は苛立ちを隠せない。
蔵内謙氏の選対事務所は父親の威光がものを言って、麻生太郎副総理が本部長に就任し、武田良太議員以外、福岡県内の衆参国会議員が名を連ね、最強の陣容で事務所開きを行なう模様。
それに比べ鳩山二郎氏の事務所は弔い合戦だけに、故鳩山邦夫氏の恩義に報いるため、選挙区内、特に久留米市議会議員が大勢駆けつけて士気は大きく上がっているが、一方で県議会議員は蔵内陣営に集まっているにもかかわらず、後援会組織は鳩山陣営を応援するなど、トップと組織がバラバラの、実に奇妙な選挙を行なっている。
このためもあってか、自民党本部は双方のバランスを考え公認候補を決めることに躊躇し、決定の日時は未だに決まってない。どっちの候補者か定かでないが、体調不良を理由に撤退を表明できないか、党本部が秘かに交渉しているという噂も聞く。
現時点では弔い合戦を錦の御旗に、受けた恩に報いる地元市議会議員の心意気に、多くの有権者が同調している状況で、日本人特有の意識を変えるのは、非常に難しいようにも思える。