福岡知事選 自民の擁立候補 [2010年11月22日11:08更新]

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福岡市長選挙では候補者の選定が遅れた自民党であったが、麻生渡知事の任期満了に伴う知事選の候補者については、同市長選期間中も密かに水面下で進められていたようだ。



当初は知事候補として官僚出身者の名前も浮上していたが、福岡市長候補として要請しながらも断られた経緯も影響して、自民県連内部では一時期、ある有力県議の名前が囁かれていたほどであった。

筑後地区選出の実力者であるK県議で、知事選挙を嫌ったK県議は、自民・公明・民主の相乗り候補として神輿(みこし)に乗る-との噂が流れていたのは事実である。

 

ところが民主党福岡県連代表の衆議院議員古賀一成氏(福岡6区=久留米市など=選出)が、知事選候補の選考委員長の立場にありながら、民主独自候補擁立を主張しつつ自らが出馬する意志を表明。その後、福岡市長選では自民が擁立した高島宗一郎氏が民主推薦の現職に大差を付けて当選。そんな流れの中、一部マスコミが先週末、知事候補として自民が元官僚に絞り込んでいる-と報じた。

確かに、市長選最中の段階で小川洋氏(61)の名前は取り沙汰されていたが、前述のK県会議員の名前も浮上していただけに、調整が進められていたようである。

市長選候補については難航したが、北海道の衆院補選や福岡市長選で自民候補が勝利、追い風が吹き始めた状況に自信を持って、今回はいち早く候補者名をマスコミに漏らしたと考えるのが妥当だろう。

 

一方、民主福岡県連の古賀一成氏は、先述の選考委員長に続き県連代表の座からも降りざるをえなくなった。昨年、古賀氏が代表に就任した時点から口の軽さが懸念されていたのだが、「自ら辞任に追い込まれた、まさに自業自得」と関係者。

このままでは知事選どころか統一地方選での民主の勝利はかなり厳しい状況。新体制の下、ふんどしを締め直して臨んでもらいたいものである。