福岡知事選とN県議 [2011年1月25日13:22更新]

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前会長が首長選挙に出た関係で空席となっていた自民党福岡県連の会長職。このポストをめぐっては北九州市選出N県議が麻生太郎・元総理を推していた模様だが「総理大臣まで務めた者が今さら・・」といった声が出た上、自らも幹事長就任を狙っているとされたN県議自身への反発が根強く、結局11区選出の衆院議員・武田良太氏に落ち着き、一件落着したと言われている。



 

麻生元総理の番頭格を辞任するN県議。福岡市長選挙を契機に福岡市などの県議・市議がN県議への反発を強めていることがあらためて露呈されたわけだが、そんなN県議の「悪評」のとばっちりを受けた形となっているのが昨年末に知事選候補として名前が挙がった小川洋氏である。

一度はマスコミでも報じられた小川氏をめぐっては、N県議がマスコミに情報を漏らしたとされたことなどから他の有力県議の反発を招きいったん白紙に。現在、選定作業が進められる中、小川氏についても再度水面下で調整を行なっている模様だが、難航しているのが現実。今週中にも「結論」が出されるとの憶測が流れている。

小川氏の人物や資質については誰も反対はしていないだけに不思議な気がするが、仮に小川氏擁立で決着しても、推薦人がN県議では本気で選挙運動をする者などおらず土壇場で敗れるだろう-と他地区の県議も口をそろえて言うから始末が悪い。

虎の威を借りて先走りしすぎたN県議に対する反発はわれわれの想像を超えている。県議の一部からは「政令都市は県と同格で関係する案件も少ないのだから、県議はいらないのでは」と「政令都市選出県議不要論」さえ出ているから驚く。

N県議は考える力も優れ、年齢的にも働き盛りで行動力もあり、地元有権者の信頼も厚いという。優秀な参謀や補佐役がいれば、華があるN県議だけに周囲が盛り立ててさらなる階段を上るのも夢ではなく、惜しい人材-と評価する人の話も聞かれる。

だが何分にも自分本位の考えが優先した結果、いまや誰も同情する同僚議員はいないと言われているのが現実である。

 

民主政権の体たらくぶり受け全国の地方選挙で連勝している自民だが、N県議の例を見る限り、自民もなあ・・と嘆息せざるをえない。