ある民主市議の実像(2) [2011年4月8日11:18更新]

タグで検索→ |

noimage

福岡市西区では現在、市営地下鉄七隈線橋本駅周辺で開発が進んでいます。実はこの開発、元々は山崎広太郎市長の時代、地下鉄開通・外環状道路の建設に絡めて、戸切と橋本、橋本八幡宮地域を合わせて区画整理・再開発をするという話が発端だった。ところが、山崎市長の事業見直しでいったんポシャってしまったんですね。



その後、吉田宏市長になってあらためて開発案が浮上。これに福岡地所が乗り、「橋本モール」(4月中旬にオープン予定)を建設することになった。この時、地元のE市議が水面下で音頭を取って計画を進めたらしいのです。

吉田市長-E市議-福岡地所。なぜE市議ら民主市議団が吉田市長推薦にこだわったのか、なぜ福岡地所が市長選で吉田市長を支援したのか。なぜ市営地下鉄七隈線の延伸案がキャナル経由になったのか。皆さん、概ね察しがつくでしょう?

七隈線が「福岡地所線」と呼ばれる日が来るのも、そう遠くないかも。

 

そんなE市議ですが、今回の選挙ではかなり厳しい情勢だというのです。2月に行なわれたE市議の政経パーティー。当然ながら開発に関わったゼネコンに大量に売りつけようとしたんだけれど、吉田市長が落選してしまったこともあって「開発が済んでしまえば用はない」とばかりに購入を断わられた-との情報が。

また、危機感を強めたE市議が労組に推薦を依頼したが、これもはねつけられた-との噂も関係者の間で囁かれているし、先述の開発は橋本駅周辺の地域に止まったために、対象とならなかった戸切など他地区の住民が反発しているというのです。

さらに市役所内部でも、その傲慢な態度から非常に評判が悪い。多くの民主県連・労組関係者や市職員らが「E市議の落選」を心の底から望んでいるのが現実なんですね。

 

政治を変えたい-多くの有権者がこう望んで政権交代にいたったはずなんだけど、私ナベちゃん的には、民主議員の多くが低レベルであることを知っていたから、すぐに変わるとはまったく考えていなかった。

自民であれ民主であれ、これからはE市議に象徴されるような「質の悪い部分」を排除していく作業が絶対に必要。そうして初めて政治改革の入り口に立てる-私ナベちゃんはこう考えるのであります。

そのためにも今回の統一地方選は非常に重要な意味を持っているはずなのですが、震災の影響もあってなかなか盛り上がらない。知事選は「麻生知事の舎弟」が当選するのは確実だし、各議員選挙を見渡してもろくな新人がいない。

こんな状況では政治改革など夢のまた夢・・春ですから、もっと景気のいい話をしたいのですが、各候補の必死の呼びかけや演説を耳にするたびに、暗澹たる気持ちになってしまう今日この頃です。