食品工業団地 誘致に暗雲 ②・篠栗町 [2021年1月24日15:58更新]

■ 注目される やまやの動向

「やまや」は言わずと知れた福岡の老舗企業、国内外にグループ企業を有し、食品の通信販売、飲食店の運営(2019年1月時点で70店舗)を行っている。
しかし、2019年8月期は▲15億6600万円の最終赤字、2020年8月期は1億1600万円の黒字に転換するも、そのうち営業外収益が5億9300万円で本業の売上が良くない。
そこに来て想定外のコロナ禍、人の移動が制限され、空港や駅の土産コーナーの売上が落ち込み、主力の明太子や飲食店の経営を直撃している。



2019年2月15日に締結された契約では、1区画(13588.01㎡)を6億7260万円で取得、前渡金として1億3452万円が支払われ、2020年8月15日までに引き渡しが行われるはずだった。
ところが、やまや側から残金5億3808万円の支払いを2021年2月1日に延期する旨の申し出があったことが町議会に報告されたのだ。
業界における情報筋からは「篠栗進出を断念した」という声が聞かれ始め、それを裏付けるかのように、同社のホームページの社長挨拶から、「工場移転」の文言が消えてしまった。

同団地内で別の1区画(5459.64㎡)の取得を、2億6097万円で検討していた 九州製氷㈱(福岡市中央区港1-7-2 代表者 藤林豊明氏)であるが、こちらは「やまや進出が条件」としており、やまやがキャンセルとなると話はなくなる。

既に町には進退を伝えていると思われるが、決済日まであと1週間、前渡金1億3452万円を損切する可能性もあり、関係者の注目が集まっている。

― 続く ―