16年ぶりの豊前市長選挙 [2021年3月2日09:10更新]

タグで検索→ | / / /

福岡県の東南端に位置する豊前市では、任期満了に伴う市長選挙(4月4日告示、11日投開票)が予定されており、現在までに現職の後藤元秀市長(70)と、新人で前議長の磯永優二市議(65)が名乗りを上げている。

後藤氏は地元新聞社を退職後、昭和62年に福岡市早良区で県議会議員選挙に挑戦するも藤田一枝氏に敗れ、豊前市に居を移し平成3年の県議選で初当選を果たし、6期22年務めた。
同25年に無投票で市長に初当選し現在2期目、これまで7回無投票当選で 30年ぶり2回目の選挙というから驚きだ。

一方の磯永氏は市議3期目の同17年に市長選に挑戦し、前市長の釜井健介氏に敗れた過去があるが、同市においてはその時以来、16年ぶりの市長選挙となる。

同市の昨年12月末時点の住民基本台帳人口は2万4935人、20年後には約2万人まで減少すると推計され、高齢化率は既に36%を超え少子高齢化の課題に直面している。

将来ビジョンや行政経営の方針など争点になるべき点は多いが、無風時代が続いた狭い街、市民は表立って動きを取りにくい状況の中、後藤氏が現職の強みを活かし支持者の囲い込みを図る一方、磯永氏は商工会議所やJAなど各種団体に支持拡大を呼びかけているところだ。
注目すべきは、市職員労働組合が圧倒的多数で磯永氏支持を議決したことで、その裏には後藤氏の行き当たりばったりの市政運営やパワハラ発言等に対する職員の反発があった様だ。

また、後藤氏には麻生太郎副総理が、磯永氏には武田良太総務大臣が後ろ盾になっていると言われており、これまで京築地区で繰り返されてきた代理戦争の側面もあるという。
両陣営にとって負けられない戦い、街を二分する選挙戦は既に始まっている。