もう一つ、水増し請求の疑いがあるのが交通規制の保安費で、国会でも指摘された。
天神橋他6橋の耐震補強工事の落札金額が6億0242万4000円、最終的な契約金額が13億2910万1664円、7億2000万円以上も増額となっているが、金額が一番多かったのが保安費で約4億5000万円、NEXCOの説明では 昼夜の工事を夜間工事に変更したのがその理由だ。
NEXCOの工事を請け負う複数の警備業者に取材したところ、どの工事でもNEXCOに提出する報告書には集計表と、保安員が働いた証として元請がサインした伝票の全コピー添付を要求され、突き合せ確認を受けるという。
確認できない場合は、集計表があっても支払いはしないというルールだ。
夜間工事への変更でコストが増加するのは分かるが、当初6億円の工事に4億円の保安費はとても有り得ない額だ。
NEXCOからは未だ回答がないが、契約変更で4億円の増額を認めているのは事実で、根拠の提出とともに 増額の妥当性を説明できるかに 注目が集まっている。
埋設型枠用の樹脂ネットと保安費の水増し、直接的にはNEXCOだが 有料道路を利用する国民にも損害を与える行為だ。
さらに、水増し額には 消費税も付随してくるため、国民を欺く行為と言ってもよいだろう。
増額を認めたNEXCOの責任も重い。
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