NEXCOと大島産業⑭ ■低入受注、後で増額 [2021年3月29日07:40更新]

元号が令和に変わった頃、既に工程に大幅な遅れが出ていて、とても10月22日までの工期に間に合わないことは、誰の目にも明らかだった。
その頃大島の人間が、「政治家の先生がロッキング橋脚の補修の仕事は儲かるからやれと言ったので始めた」と複数の下請業者の前で話したという。

この工事は低入札で契約しているので利益はない、むしろ赤字。
だが、その後工期と金額について、計5回の契約変更を行っており、当初6億0242万円の契約金額が最終的に13億2910万円と7億円以上も増額されている。

ある下請の業者は、塚本總業のF次長が「大島のOさんは工事費清算の名人、2倍にもできる」と話すのを聞いたという。
ちなみに、工事費が倍増している工事がNEXCOの工事で少なくとも2件あることが確認されている。
余程増額に自信があるということだろう。

また、前述のように、おそらく根拠不明な保安員費、材料費の水増しで清算させられているが、それには上層部からの強い意向がなければ倍額清算の決済は通常認められない。
つまり、「低入札でも受注さえできれば、後は増額を認めて儲けが出るようにする」というスキームが、大島と政治家、そしてNEXCOの上層部との間で 共有されていた可能性も考えられる。

改めて、法令遵守担当の増田優一副社長におかれては、NEXCO上層部に政治家とつながっている人物がいなかったか、いたとすれば指示を受けて従った社員は誰か、徹底的に調査して頂きたい。



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