織田廣喜美術館・嘉麻市 [2021年7月14日08:55更新]

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嘉麻市に取材に行った際、道の駅うすいから車で2分、織田廣喜美術館に足を伸ばした。

大正3年(1914年)嘉穂郡千手村(現嘉麻市)出身の画家、織田廣喜氏の作品を所蔵する美術館で、平成8年(1996年)、織田氏 82歳の時、当時の碓井町長らの尽力により開館にこぎ着けた。

織田氏は 昭和15年 二科展初入選し、戦後は東京都美術館で開催される二科展で毎年第1室を飾るなど日本の画壇を牽引した一人だ。
66歳で二科会常務理事に、81歳の時 平成6年度 「夕焼け空の風景(下画)」で日本芸術院・恩賜賞を受賞、同7年に芸術院会員に就任、同18年には 二科会理事長に就任、同24年 98歳で永眠された。

館内には、炭鉱の街だった故郷の色をベースに 仏蘭西の色彩が融合した織田氏の作品が並べられており、特に 600号の大作が 壁画のように複数並んだ部屋は圧巻だ。
コロナ禍だからか来館者は まばらで、1時間余り ゆっくりと贅沢な時間を過ごさせてもらった。

嘉麻市立織田廣喜美術館


夕焼け空の風景  1994 300号