柳川市議会 議長の辞職許可 議員辞職勧告案は廃案に [2009年1月30日20:44更新]

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柳川市議会の臨時議会(30日)柳川市議会は30日、臨時議会を開き、酔って男性を殴りけがを負わせた田中雅美議長が出していた辞職願いを、全会一致で許可した。

引き続き行われた議長選挙では、本紙既報の通り龍益男議員が新議長に選ばれた。

また一部の議員から緊急動議として提出された議員辞職勧告案については、賛成少数(13、反対15)のために廃案となった。



 

田中議員は昨年12月31日に自宅で開いた忘年会で、酒に酔って知人男性の頭をビール瓶で殴り、7針縫うけがを負わせた。田中議員は今月14日付で辞職願いを出した

その後、この忘年会に指定暴力団道仁会系の暴力団組長が出席していたことが発覚。さらにこの組長が同市内の飲食店で発砲されて重傷を負い、「田中氏は議員を辞めるべき」などと批判の声が高まっていた。

福岡県警は28日、田中議員の自宅を傷害容疑で家宅捜索、立件する方針を固めている。臨時議会には田中議員は出席しなかった。

辞職勧告案を出した会派の議員は議会終了後記者会見し「廃案という結果には怒りを覚える。今後も辞職を求めていくほか、市民の審判を受けるべく議会解散も視野に入れたい」と語った。

この日は、発砲事件を受けた柳川市暴力団追放推進条例の制定についても審議があった。これに関連しある議員が石田宝蔵市長に対し「一昨年のある会合で市長は『暴力団に知り合いがいる』と言った。あらためて聞くが暴力団に知り合いはいるのか」と質問。石田市長は「議員の質問には頭を傾げたい」と答えたものの、明確な回答はなかった。