那珂川町の入札疑惑 [2012年5月21日12:24更新]

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福岡市に隣接する緑豊かな那珂川町で、町立小中学校の大規模改修工事の入札が行われた。

太陽光発電を利用した校舎の空調工事で、本来は建築、電気、空調と分離発注されるか、もしくは建築会社が頭となって入札を行うケースが多いのに、今回に限って電気工事会社が頭となり入札する方法が採用されて、入札に参加した電気工事業者も頭を傾げ、業界の話題になっていた。

工事は3工区に分かれて発注され、18日9時30分から開札発表が始まり、大手の関電工が3工区とも、かなり低い数字で落札している。

今回は工事の10%以上を地元業者に発注するなど、行政側もかなり地元業者に配慮した条件を、入札参加の電気工事業者に提示していた。

しかし一部では業界担当の営業社員や、圧力団体と思しき人物が関係者の調整を行なっていた形跡が窺え、また事前に現金を用意した企業の噂も聞かれ、特に入札に関しては失格ラインの数字が、入札前に漏れていたのは事実である。

今回の入札方法を聞き、3工区を1社で落札すると予想していた通り、関電工が見事に全工区を落札した。

公共工事が少ない時だけに、利益を度外視した現金を用意した下請けの話も聞かれるなど、従来の業界主導談合とは異なり、官製談合の脚本を書いた人物が居るようで、贈収賄事件として摘発されるのではと、電気工事業界の話題になっている。