水面下で様々な動き・思惑 福岡政界 [2009年3月31日12:23更新]

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(09年3月号掲載)

西松建設の献金問題に絡んで民主党の小沢一郎代表の秘書が逮捕された上、特捜部の捜査対象に麻生内閣の閣僚の名が浮上するなど、政治と金をめぐる問題は泥仕合の様相を呈している。



秋までには総選挙が行われるが、結果はどうあれ政界再編が進むはずで、選挙後の新内閣は短命と見られている。そのためか、来夏の参議院選挙で「衆参同日選が行われる」との観測が永田町界隈で流れている。

その参院選へ向け、自民はこの4月に公認候補を決めるとの情報があり、候補予定者の動きが活発になりだした。すでにベテランの域に達している自民現職の吉村剛太郎氏は、一時入閣が噂されたが身体検査で引っかかり夢と消え、巻き返しに懸命のようだ。だが昨年、複数の秘書が退職するなど事務所運営にも支障を来す有様で「公認は微妙」と関係者は語る

衆院議員についても福岡1~3区の自民の先生方はそれぞれ問題を抱えている。仮に今回当選しても、次回には新たな候補者との差し替えなど何らかの変化があるかもしれず、それを想定した動きもすでに始まっている。こうした動きに関連してか、次期県知事選や福岡市長選、統一地方選などに関する情報や下馬評が早くも飛び交い始めた。

現時点では麻生渡知事、吉田宏市長ともに出馬の意向を表明してはいないが、意欲があるのは間違いなさそう。だが吉田市長に関しては、こども病院問題で市民の反発を招きながらも、ブレーンがいないとされるなど、再選は非常に厳しい─という評価がもっぱらである。

(J)