福博噂話 [2012年8月17日17:45更新]

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公務員には数々の恩典があり、その1つに資格が得られるシステムがある。勤務年数などで退職と同時に行政書士や税理士などの資格が付与されている。警察官も行政事務を通算20年前後経験すると、行政書士の資格が得られる。

西日本一の歓楽街を誇る中洲で、店の営業許可などの申請業務を引き受ける傍ら、最近新しいスキマ産業を見つけ稼ぎ始めた県警OBの行政書士がいる。福岡県は全国に先駆け県条例を施行して厳しい取締りを行っているが、小さなトラブルなどには警察も介入しない。そこに暴力団が一役買っていたのも事実で「みかじめ料」などが発生していた。

中洲は働く女性も多く、酔っ払った客とのトラブルも絶えない。中州から暴力団が排除されたことで、善良な市民と暴力団の中間とも言える、悪質なグレーゾーン集団が増えてきた。そこに目をつけて行政書士の肩書きと、県警OBで警察に顔が利くという2つをウリにして、風俗店や飲食店から顧問料名目の、みかじめ料を徴収し潤っているようだ。

これと似た話は税務署にもある。税務業務に長く携わっていると税理士の資格が得られる。しかし税務署OBの税理士は実務に疎く、業務関連書類の作成は苦手だが、かつて勤務した税務署との交渉は得意で、企業顧問に多くが就任している。だがこの顧問税理士システムが既に認知を受けていることは事実だ。

そのうち中洲の顧問料も、暴力団に換わって認められることになるだろう。それにしても上手い方法を考えるもので、官僚が威張るはずである。