福博噂話 [2012年8月1日17:03更新]

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福岡県警は指定暴力団の糧道を断つ作戦で、福岡県内の自治体と協力し、土木建設関連企業との付き合いを厳しく取り締まり、会社名などを公表、長期間の指名停止を課している。暴力団と親交があるというだけで、公共工事から締め出されると、民間業者も死活問題となるため付き合いの怖さを改めて認識し、暴力団と距離を置き始めたことで、糧道を断つ作戦は一見すると成功したかのように見える。だが暴力団が獲物を探す嗅覚は素晴らしく、次なる獲物として医療福祉業界をターゲットにしたようだ。

新しい病院を開業するには多額の資金投資が必要だが、毎年医師は増加し続け競合が激しいため、昔のように金融機関もおいそれと融資に応じてはくれない。そこで考えられたのが、初期の設備投資が少なくて済む訪問医療だ。特に高齢者を対象とした訪問介護医療は、いろいろな病院が既に取り組んでおり、それなりの実績もあげているが、施設は年々増えている。

その一方で、高齢者を預かる施設にしても、入居者を定期的に病院に連れていく手間と時間を考えれば、医療関係者が施設に往診してくれるということは、コストの削減につながるだけでなく、入居者を募集する際の大きなセールスポイントにもなる。

こうした訪問介護医療関係者と福祉施設を結びつけるのが、医療コンサルタントと呼ばれる人々なのだが、その一部裏側には暴力団が介在しており、彼らの広い情報網をフルに活用して、かなりの高齢者介護施設や訪問医療施設に食い込んでいるようだ。