談合復活か? [2012年11月29日10:42更新]

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談合は諸悪の根源とばかり、司法のメスが入って摘発が始まり、全国各地で自治体などの首長が、贈収賄で相次ぎ逮捕され、ゼネコン業界から業界担当と呼ばれていた人達は、退職や移動などで業界から姿を消した。

久し振りに業界の新聞などを見ていると、10月19日に行われた八女工業高校体育館アスベスト撤去工事と、11月5日に行われた八女工業高校体育館解体工事の入札結果が目に留まり、早速資料を集めてみると、興味ある数字が出て来た。

二つの工事は同じ体育館の工事で、金額も小さく地元業者による入札、入札参加メンバーも大半がダブっており、何となく臭う工事であることは間違い無い。

両方ともに発注は福岡県建築都市総務課で、また落札率に至っては94.9%と94.8%で、現在の業界事情を考慮すると信じられないほどの高い落札率である。

地方の中小工事業者が生き残るためには、業界内で多少の談合は許されると思っているが、これに政治家が介在してくると、贈収賄の温床となるため話は別だ。

今回のように同じ工事現場で、これほど高い落札率となれば、誰もが不思議に思うのは当然で、地域的な面もあって、誰かが動いて何か裏があると、勘ぐられても仕方がないだろう。

今回は発注が福岡県だけに、福岡県議会の某議員が動いたとの噂も聞かれるが、内偵班が裏付のため調査を始めると、情報がどこからか漏れるのか、噂が消えて行くから不思議だ。