福博噂話 [2012年12月17日15:18更新]

タグで検索→ |

noimage

福岡市は古くから海外との交流が盛んで、神社仏閣も多く、夫々が行なう祭りが今なお継承されている。最近は天神の警固神社が中心となり、神社恒例の大祭や収穫祭などを合体させた、月華祭も始まった。

祭り好きの福岡市民は、市内各所で地域主体の祭りも開催している。薬院地区の飲食店30軒前後が中心となり、毎月最終日曜日に行っている「薬院サルー祭り」は、次第に参加人員が増え約1500人余りとなり、最近は大道芸人も各店を廻り賑わっている。

小さな店のイベントでも、続ければ大きな力になる例もある。西区姪浜の寿司割烹店「たつき」が毎年行なっている「あら祭り」だ。「お客様に感謝」の意を込めたもので、今年で9回目を数え会費は1人1万円。「あら刺し」、「あら鍋」、「あらのあらだき」と「握り寿司食べ放題」に「飲み放題」がつく。大半の客が満足して評判が噂となり、昨年は500人が訪れたと言う。筆者もここ数年間、友人と連れ立って訪れているが、非常に美味しく翌年の予約を入れてから店を出る。

今年も11月19日から22日、そして26日が「あら祭り」だ。11日からの大相撲九州場所期間中は、一気に価格がハネ上がる高級魚だけに、既に「あら」の手配は済ませた。「たつき」が1年間の感謝を込めて行なう「あら祭り」を前にして、この案内状を貰うために、秋口から客も増える現象が起こっていると言う。また福が福を呼ぶと言われているが、「あら」の美味しさと満足感で、宣伝しなくても年末の「おせち」の注文が舞い込む好循環となっているようだ。