福博噂話 [2013年2月19日16:52更新]

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昭和38年2月、門司、小倉、八幡、戸畑、若松の5市が合併し九州初の政令指定都市、北九州市が誕生して今年で50周年を迎える
明治以降の富国策で4大工業地帯の一角を担い、石炭と鉄で発展し、合併時の人口は107万人を数えた。だがその後のエネルギー政策の転換で石炭産業が衰退、旧新日鉄八幡の規模縮小が決定的となって、往年の賑わいはうたかたの夢と消えた
一方、賑わいと利権は表裏一体で、かつての好況時は暴力団も潤っていたが、景気の後退とともに利権が減少、しのぎを求めて暴力団の発砲事件などが多発した。そのため一昨年来、福岡県警主導で官民一体となった暴力団撲滅運動を活発化させている。だが逆に一般市民が被害者となる事件が増え、北九州市のイメージは一段と悪化、市民は大きな代償を強いられている
また一時期、市内各所の数多くの煙突から立ち上る七色の煙は自慢でもあったが、排煙も含め、長年北九州市民が苦しんできた公害問題も、歴代市長の熱心な取り組みで、往年の自然環境を取り戻そうとしている。清流となった紫川は市民の憩いの場となり、洞海湾にも魚が戻った。昨年10月オープンした響灘ビオトープでは、準絶滅危惧種のメダカやトノサマガエルなどが観られるという
北橋健治市長も、北九州市のイメージをアップさせるため懸命な努力を行っている。一部の反対する市民を説き伏せ、東北の瓦礫処理を引き受けた
それに比べてどこかの市長はどうだろう。爪の垢でも煎じて飲ませてやりたいものだ。