官製談合 [2014年5月28日17:06更新]

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談合華やかりし頃の福岡県警捜査二課は、贈収賄事件を筆頭に、知能犯が絡む事件を毎年7件前後は摘発してきた、全国でもトップレベルの有能な刑事集団であった。
マスコミの県警番記者も二課担当と呼ばれ、優秀な人材が集まって特ダネを競っていたが、数年前から暴力団が絡む事件が多発し、その方面に人材が集中されているのか、贈収賄摘発は大幅に低下しており、県警OBの間からは嘆き節が聞こえて来る。
そんな矢先に南島原市の市長と副市長の現職二人が、官製談合容疑で長崎県警に逮捕され、福岡市南区の隔測計装㈱代表も、一緒に逮捕されたと、マスコミが大きく報じていた。
過去には全国の土木建設業界で談合が横行していたが、社会悪だとするマスコミの弾劾の結果、会社側の談合担当も姿を消し、噂さえも聞かれなくなったが、発注側主導の官製談合へと形を変え、現在でも実に巧妙に行われている。
特に今回摘発された隔測計装は、数年前にも広島で贈収賄事件により社員が逮捕されており、代表は先手を打って自ら出頭した噂も聞かれる。
隔測計装の動向もさることながら、福岡県警捜査二課の復活はあるのだろうか。