流行はコンビニから [2014年7月9日14:12更新]

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今年の土用丑の日は7月29日(火)で、この日は「う」のつく食べ物、または黒い食べ物を食べると夏負けしないと言われており、平賀源内の話も面白いが、黒いうなぎはぴったり合うことから、夏の風物詩になっている。

したがって丑の日に食べるのはうなぎに限らず、「う」のつく食べ物であれば何でも良いわけで、かつては梅干しや瓜も食されていたようだが、梅干しは安上がり過ぎ、瓜はメロンに取って代わられ、丑の日に合わせて食することは無くなった。
ところで最近は、春の節分に「恵方巻き」を食べる習慣が生まれており、聞くところによると大阪地方での習慣ということだが、かつてはただ単に「巻き寿司」とか「丸かぶり寿司」と呼ばれていただけだったようだ。

そこで商売っ気丸出しの大阪の寿司屋と海苔の販売業者が、平賀源内の二番煎じを狙って、「う」のついた「恵方巻き」に呼び名を改めて、店舗数がトップであるセブンイレブンの販売力を背景として、一気に全国に広まった。
そしてセブンイレブンは、次なるイベントに取り組むようだ。
年に4回ある節分を春先のたった一回だけ使うのは勿体ない、せめてもう一回利用して儲けようと考え、今年の夏の節分から、日付と恵方を掲載したチラシなどの準備を行っている。

夏に食べるだけに企画社員が知恵を絞り、挟み込む具に一工夫しているようだが、一般客に何処まで浸透するのか、柳の下にドジョウは二匹居ないと、昔から言われているがどうだろうか。