解散の嵐 [2014年7月28日17:48更新]

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今年11月の福岡市長選挙では、対立候補の影さえ見えないため、現職の高島宗一郎市長は6月議会での立候補表明を見送り、9月議会で正式に発表するようだ。
一方、現在は圧倒的強さを誇っている安倍内閣は、先に行われた滋賀県知事選挙で、自民党候補が敗れたのを境に支持率に陰りが出始め、50%を割込み46%まで低下した。

このため10月の福島県知事選挙、11月の沖縄県知事選挙でも、サッカーのワールドカップ同様に初戦の敗北が尾を引いて、3連敗する可能性が濃厚になってきた。
そこで考えられるのが、9月29日の臨時国会冒頭解散説で、野党の足並みが揃わないうちに、先に総選挙に打って出るという、先手必勝の戦略説が永田町に流れ始めている。

知事選挙で3連敗すれば支持率は一挙に低下し、安倍政権続投の目が完全に潰れるのは必至で、その前の9月初旬に内閣改造を実施した上で求心力を高め、その勢いで総選挙を闘いぬくという構想のようだ。

しかし解散総選挙ともなれば、安倍総理も衆議院選挙を優先せざるを得ず、福岡市長選挙の考え方も変ってくるはずで、自民党福岡市議団では既に数人のベテラン議員引退が決まっているだけに、市長支持派が一挙に弱体化する可能性も出て来た。

最近の独善的な安倍総理の言動に、不安を抱き始めた国民がどの様に反応し、決断を下すのか定かでないが、総選挙の足音は日増しに強くなって聞こえて来るようだ。