サービス充実の学童保育を民間で提供 ジュニアネットふくおか [2010年4月23日09:56更新]

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(10年3月号掲載)

みんなで楽しい夕食「公設の学童保育(留守家庭子ども会)は利用学年や利用時間に制約があり、すべての共働き世帯や母子・父子家庭のニーズを満たしているとはいえない。充実したサービスの民間学童保育施設があることを知ってほしい」 

昨年12月、福岡市内の民間学童保育施設が連絡協議会「ジュニアネットふくおか」を作り、合同説明会を開くなどして利用を呼びかけている。 



現在、福岡市内のほとんどの小学校(全146校のうち139校)に学童保育(留守家庭子ども会)が設置され、親や同居親族が就労や病気のため、昼間家庭にいない児童に遊びと生活の場を提供している。 

利用できるのは1~3年生まで(福岡市では、この4月から67校で4年生まで拡大、以後、段階的に拡大の予定)。利用時間は通常、平日の午後5時まで(利用料月額3000円)。最大限2時間の延長ができるが、月額2000円の追加料金が必要。土曜日も利用する場合、同じく月額2000円の追加料金が必要となる。

 

こうした現状に対して、「ジュニアネットふくおか」事務局を担当する吉田義徳さん(学童保育所「太陽クラブ」代表)は言う。 

「24時間営業や年中無休営業などのサービスが広がり、労働条件も非常に多様化しています。また、女性の社会進出の加速や不況への不安から、働きたいと願う女性が増えて共働き世帯も増加、離婚や死別による母子、父子家庭も増えています。

このような状況のもとでは、画一的な公設学童保育では不十分で、ニーズに対応した利用時間やサービスを提供できる民間学童保育施設の必要性が高まっています」

 

福岡市内の民間学童保育施設は現在、6施設。吉田さんの太陽クラブ(早良区飯倉)、連絡協議会代表の藤川由美さんの学童夜間保育「ひで坊ん家(ち)」(中央区薬院)のほか、「GREEN’Sこどもクラブ」(早良区藤崎)、「民間学童保育セカンドプレイス」(早良区祖原)、「病児保育ちびっ子ホーム」(西区野方)、「リトルワールド 学童くらぶ」(南区井尻、博多区祇園、東区箱崎の3カ所)となっている。 

保育内容は施設によってやや違うが、6年生まで利用できる、年中無休や午後8時(延長同10時)まで、学校や家庭までの送迎サービス、手作りおやつ、夕食、入浴の提供、宿題の指導、遠足、キャンプ、国際交流などのイベント、英会話や習字、算数、美術の教室を開いているところもある。 

吉田さんは「太陽クラブ」を開いて丸3年。それ以前は病院付属の老人ホームで働いていて、子どもが小学校に上がるときに職を離れる看護師を多く見てきた。「夜勤もある看護師の場合、公設の学童保育を頼ることはできません。民間の学童保育の必要性があると感じました」と吉田さん。 

しかし、民間学童保育の存在が広く知られていないのが悩みの種。そこで、連絡協議会を結成し、保育の質の強化や共同の宣伝活動、合同説明会など開いて積極的なPR活動に乗り出した。

【問い合わせ先】 
ジュニアネットふくおか  ℡092-863-8175  HPはこちら