お役所仕事 [2014年9月29日11:20更新]

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~福岡市職員も変わってきた?~

 「お役所仕事」は、形式主義に流れ、不親切で非効率的な役所の仕事ぶりを、非難する時に使われる言葉だ。

ところが福岡市議会が一度は否決した「学校空調整備事業」の案件で、ある保護者から強い要望が寄せられたことから、来年市議会選挙を控えた先生方が、慌ててPPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ)方式での事業化を急きょ決定、提案書が出され入札が決まった。

この事業の公告を行ったところ、地場大手をはじめとする工事業者からの問い合わせが多く、説明会を開くことになったが、何しろ急ぎ決定された案件だけに、場所や時間の調整がつかず、ようやく9月27日・土曜日・10時30分から開催するということが決まったが、福岡市が休日に民間の会場を借りて説明会を開くということに、参加を希望している業者が驚いた。

福岡市としては工事期間が夏休み期間中に限られ、実施機関が14年間と長期にわたるため、資金調達や返済方法などの資料作成に時間を要するところから、入札が不調に終わらないよう慌てたようだ。

担当の学校教育課空調整備事業推進室では、説明会の後に長住小学校や弥永小学校などでの、参加業者を加えた現地視察まで計画に組み込み、決定したようだ。

福岡市職員も、臨機応変に仕事をするよう教育されたのか、これを機会に市役所から、「お役所仕事」という言葉が消えることを市民として切に願っている。