長期政権に「NO」 添田町長選 前副町長が初当選  [2010年8月23日08:20更新]

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事務所開きで挨拶する前副町長の寺西明男氏福岡県町村会をめぐる汚職事件で逮捕・起訴された前添田町長・山本文男被告(84)の辞職に伴う出直し町長選が22日、同町で行われた。即日開票の結果、無所属新人の前副町長・寺西明男氏(60=写真)が、11選を目指した山本前町長、無所属新人の会社員・山本文隆氏(62)を破って初当選を果たした。

10期40年近くに渡った山本町政の是非が問われた添田町長選。過去3回は無投票だったために15年ぶりとなった今回は、刑事被告人でありながら出直し選挙へ出馬した前町長に対し、「腹心」だった前副町長ら2新人が立候補。三つどもえの争いとなる中、添田町民がどのような判断を下すのかが注目を集めた。



激しい選挙戦の末、県職員としての行政経験を前面に出しながら町政刷新を訴えた寺西氏が勝利。トップとして同町に長く君臨し、出直し選挙であらためて信を問うた山本前町長は、町民から「NO」を突き付けられた形となった。 

全国町村会長も務めた山本前町長をめぐっては、被告人となって以降も町長職にとどまったために町民から批判が噴出、リコール運動が起きる事態となった。これに対して前町長を支持する町民からは反発が起き、対立状態が生じていた。

投票率は80.03%。得票数は寺西氏2989票、山本前町長2495票、山本文隆氏2226票だった。