食品工業団地 誘致に暗雲 ③・篠栗町

■ やまやコミュニケーションズ、支払い再延期か?

 

やまやコミュニケーションズが、昨年2月15日に6億7260万円で契約し、前渡金として13452万円が支払われた区画の残金は、昨年815日までに残金53808万円が支払われ引き渡しとなる予定だったが、今年21日までに延期する旨の申し出がされていた。

昨日が期限だったが、入金がなかったことが判った。
町の担当課によると、近いうちに公表するまで詳細は言えないとのことだ。

再び延期か 撤退か、関係者の注目が集まっている。

― 続く ―

食品工業団地 誘致に暗雲 ②・篠栗町

■ 注目される やまやの動向

「やまや」は言わずと知れた福岡の老舗企業、国内外にグループ企業を有し、食品の通信販売、飲食店の運営(2019年1月時点で70店舗)を行っている。
しかし、2019年8月期は▲15億6600万円の最終赤字、2020年8月期は1億1600万円の黒字に転換するも、そのうち営業外収益が5億9300万円で本業の売上が良くない。
そこに来て想定外のコロナ禍、人の移動が制限され、空港や駅の土産コーナーの売上が落ち込み、主力の明太子や飲食店の経営を直撃している。



2019年2月15日に締結された契約では、1区画(13588.01㎡)を6億7260万円で取得、前渡金として1億3452万円が支払われ、2020年8月15日までに引き渡しが行われるはずだった。
ところが、やまや側から残金5億3808万円の支払いを2021年2月1日に延期する旨の申し出があったことが町議会に報告されたのだ。
業界における情報筋からは「篠栗進出を断念した」という声が聞かれ始め、それを裏付けるかのように、同社のホームページの社長挨拶から、「工場移転」の文言が消えてしまった。

同団地内で別の1区画(5459.64㎡)の取得を、2億6097万円で検討していた 九州製氷㈱(福岡市中央区港1-7-2 代表者 藤林豊明氏)であるが、こちらは「やまや進出が条件」としており、やまやがキャンセルとなると話はなくなる。

既に町には進退を伝えていると思われるが、決済日まであと1週間、前渡金1億3452万円を損切する可能性もあり、関係者の注目が集まっている。

― 続く ―



 

食品工業団地 誘致に暗雲 ①・篠栗町

■ 産業団地で6区画販売

糟屋郡篠栗町(三浦正町長 5期目)の食品工業団地の誘致が工程より大幅に遅れている。
同町は、31,536人(2020年12月末現在)を抱えているが、町内には就業出来る事業所の数が同郡内で最少であることから、250人の雇用創出を見込み食品産業団地(篠栗北地区産業団地)を計画、2015年に九州大学の演習林17haを約1.6億円で購入、既に造成を終え6区画を分譲中だ。

町は、6区画中 3区画で売買契約締結済、残り3区画も検討中の企業があるというが、実際はスムーズに事が運んでいないようだ。
というのも、契約締結した3社のうち、現在までに分譲代金を支払ったのは1社のみ、2社は前渡金を支払っているが残金の決済が済んでいない。


■ 極東ファディとケアユー

コーヒーの製造や業務用食品の卸売・小売を行なう 極東ファディ㈱(福岡県北九州市小倉北区浅野3-6-6 代表者 秋本修治)は、1区画(9977.63㎡)を2019年2月15日に5億1185万円で売買契約を締結、2020年7月31日に決済を済ませている。
北九州市小倉北区にあるコーヒー焙煎工場の全面移設計画で、工場を訪れる人たちに幅広くコーヒー文化に親しんでもらうため、焙煎工程を眺めながらコーヒーを味わえる体験型カフェやコーヒー豆などの直売所を併設するということで、新しい観光地として期待される。

老人ホームなどを手掛けるほか、給食事業に進出しているケアユー㈱(福岡市中央区長浜1-3-4 代表者 八尋滋泰氏)は、1日3万食の生産を目標とした工場を建設するとして、2019年2月27日に1区画(8359.92㎡)を3億9620万円で契約締結、前渡金8000万円は支払済みで、2021年2月26日に残金3億1620万円を支払うことになっている。

そして、周囲の注目を集めているのが、辛子明太子の製造・販売を行っている ㈱やまやコミュニケーション(福岡市東区松島5-27-5 代表者 山本正秀氏)の動向だ。

― 続く ―