九州大学(糸島市)の地下水質、環境基準値超えか?

九州大学伊都キャンパスに移転が完了して2年が過ぎようとしているが、敷地内の一部で、地下水質が環境基準値を上回っているという投書があった。
場所は敷地内糸島市側の最西端、現在は雑草が生えており使用されていないが、地元の人の話では以前は産廃が捨てられていたという。



同キャンパス用地は、福岡市土地開発公社(以下公社)が先行取得して国立大学法人九州大学(以下大学)に売却されているが、敷地内の一部に残る産業廃棄物の混じった堆積土砂があることが懸案事項だったという。
そこで、平成20年(2008年)に公社は土砂の地質調査(ボーリング)及び土壌汚染検査、地下水汚染調査を実施し、問題がなかったとして大学に報告、それを受けて大学が平成22年(2010年)3月に売買契約書を交わした経緯がある。

投書では、地下水汚染調査で検査機関から得られた結果のうち、都合の悪い箇所を伏せて大学側に提出したという内容が記されている。
情報公開請求で公社から取り寄せたという資料が2種類、1つは財団法人九州環境管理協会が行った「移転用西側観測井戸(地図参照)」で行った水質検査の結果、もう1つは公社が大学に提出した地下水調査結果である。
確かに、九州環境管理協会の検査結果を見る限り、鉛、アルミニウム、鉄、マンガン、蒸発残留物等の項目で浄水の基準値超えで問題ありだが、その右側の列には、ろ過後の結果があり基準値内に収まっている。



ところが、大学に出した文書には、
「地下水汚染調査として、ボーリング井戸を掘って採水した地下水及び本件土地に隣接した井戸水について、38項目の水質試験を実施した結果、異常は確認されなかった」とあり、添付の地下水調査結果には、ろ過前の結果は記されておらず、ろ過後の結果と観測井戸の隣接地の民家の数値が記されていた。



ろ過後の数値を使用することが適正か。

環境省に確認したところ、地下水の水質汚濁における環境基準では、鉛の場合1リットル当たり0.01mg以下となっている。
環境基準に適合しない土壌については、基準値を下回るよう努力するか、環境への影響を防止するために必要な措置を講ずるものとされている。
ろ過後の数値の使用に関しては、水道法の飲料水としての適否ということで、地下水汚染とは範疇が異なるとのことである。

そもそもこの検査の目的は、購入予定土地に地下水汚染がないか確認するもので、飲料水として使用するものではない。

当時の検査で、鉛の数値が環境基準を超えていたわけで、それに対して必要な措置は現段階では講じられていない。
その状況は現在も続いている可能性が高く、地域住民の健康被害や農作物への影響も想定され、自治体としても何らかの対応が必要ではないだろうか。

 

九州大学総長選挙

国立大学法人九州大学総長の最終選考会議が7月16日に行われるが、石橋達朗氏、佐々木裕之氏、安浦寛人氏の3名に絞り込まれている。

九州大学は東区箱崎に明治44年に建設され、多くの優秀な学生を世に輩出し九州の発展に寄与してきたが、建物の老朽化と総合大学として手狭になったため、平成30年までに医学部を除く全ての学部が西区へ移転、残るは旧大学跡地の開発と言われている。

下馬評では、外部の政治的に活発な医療関係者がスポンサーとなり医学部系候補者がリードしていると聞くが、小説「白い巨塔」をドラマ化したような今回の総長選挙に、開発業者や政界関係者も注目しているようだ。




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九大と福工大

最近は人手不足が慢性化し売り手市場であるが、日経新聞が買い手である「企業の人事が見る大学イメージランキング」を発表した。

調査項目は「行動力」「対人力」「知力・学力」「独創性」の4項目で評価、その結果、全国の有名大学を押さえ、九州大学が1位に輝いた。

伊都キャンパスへ移転し設備が新しく、IoTやAIなどの先端技術について学生の利用度が高いことが高得点につながったようだ。

一方で、「採用を増やしたい大学ランキング」では、これも地元、福岡工業大学が1位に選ばれた。

同大学卒業生の入社後の勤務状況が良く、次年も同大学の学生を採用したいという声が多く聞かれ、理事長以下経営陣が長年に亘り努力してきた苦労が報われたようだ。

大学の方針で地域との交流を重視、学内のイベントにも地域住民が積極的に参加、逆に学生も地域行事に参加している。

その結果、卒業生が社会へスムーズに溶け込むことができ、その点が高評価となったようだ。

地元福岡の2大学が、ランキングでそれぞれ全国1位に選ばれたのは、たいへん誇らしいことである。



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箱崎の銭湯跡『大学湯びらき』内覧会&トークショー

1932(昭和7)年創業の「大学湯」。
その名の通り、九州大学箱崎キャンパスの近くにあり、地域の方々を初め、学生たちも通う憩いの場でした。読者の中にも行かれたことある、通っていたと言う方がいるのではないでしょうか?

創業当時は、家にお風呂がないことが当たり前で、みんな銭湯に行っていました。戦前戦後の時代、人々の疲れを癒やし集まる場だった銭湯は、生活の変化に伴い、だんだんと減少していきました。現在、銭湯の数は全国で4,000軒ほど。福岡市内で13軒、福岡県内で36軒残っています。

大学湯も例外ではなく、2012年に惜しまれながら閉場しました。
しかし、大学湯は創業当時から大きな改修もなく、1932年の建築物がそのまま残っているので、新しい利活用を目指して、地元で活動する方々が集まりました。
東京にいらっしゃるオーナーさんもお越しになり、初の内覧会とトークショーが開催されました。



ゲストを3名を迎えたトークショー。
・長谷川 繁(福岡R不動産 共同代表)
・原田 謙剛(衣食住店 筥崎荘々 店主)
・斉藤 康平(ゲストハウス HARE to KE、まちカンパニー株式会社 代表)
それぞれ専門の立場から銭湯の現状、箱崎の町づくりそして未来について話されました。





まだまだこの先の活用法が見つかっていない大学湯。アイデアや資金協力をしてくれる方を探しています。
歴史を残しつつ、新しい交流の場としてよみがえることが楽しみです。

 

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