自民党県議団、JAに筑後の土地取得疑惑で調査要請 ②

ー 舞台は筑後、役者は東京 ー

東京都に本社を置くパール社は、用地取得に際し、土地の選定や仲介をJAグループの ㈱全農ビジネスサポート(東京都)、不動産鑑定をアデックスリサーチアンドコンサルティング㈱(以下アデックス社、東京都)に依頼、そして、福岡でサポートしたのが JA全農ふくれん(福岡市中央区)である。

価格決定の経緯についての組合員からの質問に、全農ふくれんは、「不動産鑑定業者の評価により価格を決定した。不動産鑑定は近隣地域での取引事例の価格を基にした取引事例比較法によって算定された。」と回答している。

しかし、同用地は都市計画法で用途が制限された工業地域で、市内の工業地の公示地価は約4.5万円/坪、商業地でも15.5万円/坪とされており、組合員らにとって到底納得いく回答ではなかった。

また、不動産鑑定を行ったアデックス社は、ホームページが存在せず、公益社団法人「日本不動産鑑定士協会連合会」のウェブサイトの業者検索でも、会社名はヒットするものの「(同社に)所属個人は存在しません」と表示され、実体がよくわからない会社である。

舞台は筑後市、JAの大型の施設建設の取引が行われたにも拘わらず、役者は全て東京、頼りの全農ふくれんからは十分な回答は得られない状況が続き、組合員らの不信感は募るばかりだった。

弊社も、パール社、全農ビジネスサポート、全農ふくれんにそれぞれ取材を申し込んだが、「個別の取引については回答できない」とのことだった。
また、アデックス社の代表を務める男性に電話取材を申し込むも、守秘義務があることを理由に断られてしまった。

ー 続く ー

JAと滉王⑤

看過できないのは、組合員から徴収した組合費や国・県の補助金を原資とするJAの資金が、下請に入って中抜きをする滉王の利益に繋がったこと、それをJA全農ふくれんから単位農協にまで指示が出ていたことである。
前述のように、これは組合員を裏切る行為である。

また、福岡県警が滉王の前社長・会長を「暴力団関係業者に該当する」としており、JAの資金がそのような企業に渡ったということであれば、重大な法令違反に該当する。

全農グループ役職員行動規範の一部を再掲する。

  • 社会的常識・儀礼の範囲を超える贈答や接待の授受は行いません。
  • 業務上の立場を利用して、自己および近親者または知人へ、利益の誘導となる行為はしません。
  • 反社会的な個人・団体に対しては、一切の利益、便宜の供与は行いません。
JA全農ふくれん、及び滉王の忘年会に来賓として招かれていたJA関係者が、同社の社長、会長が逮捕されたこと、県警が自治体に指名排除措置の要請を出したことを知らないはずはないが、何事もなかったかのように沈黙を続けている。

日々真面目に農作物に向き合っている農協組合員がこれらの事実を知れば、説明を求める声が上がるのは必至だ。

JA全農におかれても、これを地方の問題と捉えるのではなく、自らの手で全容解明に取り組むことに期待したい。

―了―



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自民党県議団、JAに筑後の土地取得疑惑で調査要請 ①

10月13日、福岡県議会自民党県議団、農政懇話会(原口剣生会長)は、JA全農(東京都)に対し、全農パールライス㈱(以下パール社、東京都)が、筑後市の日清製粉工場跡地を2年前と比較して約3倍の価格で購入した具体的経過について、調査及び説明をするよう要請した。

ー 出回った怪文書 ー

2014年4月、JR羽犬塚駅西側に隣接した日清製粉㈱筑後工場が閉鎖され、2016年5月に広川町の不動産会社が同工場跡地(約5466坪)を3億3000万円(6万371円/坪)で購入、2017年12月には筑後市が市道として土地の一部約204坪)を約1248万円(6万1050万円/坪)で購入した。
しかし、その7ヵ月後の2018年7月には、パール社が同不動産会社より 9億5000万円(18万548円/坪)で購入し、価格が約3倍になっていた。

一連の売買は民間同士の契約で他人が口を挟む余地はないが、問題は購入したパール社がJA(農業協同組合)グループということだ。
不動産取引の売買価格や面積は通常当事者以外は知り得ない情報だが、間に入った不動産業者は、約2年で6億円以上の利益を手にしたことになり、関係者の間で噂になっていた。

今年6月頃、「農業の自立を考える会」という団体名で、土地取引の履歴と地元の政治家の関与をほのめかす怪文書が筑後市内に出回り、JA組合員からは事実の解明を求める声が上がり始めた。

ー 続く ー

JAと滉王④

JAと滉王の関係は2009年頃に遡る。

滉王株式会社は2002年、滉王コンサル株式会社として久留米市津福本町で設立、その後2005年に現商号に変更し、2008年に本社を久留米市安武町に移転させた。

一方のJAの緒方義範氏は2009年にJAくるめの組合長に就任しているが、緒方氏の自宅は安武町、この時期に二人が知り合い、JAくるめから滉王への工事の発注が始まったと見てよいだろう。
そこは想像ではあるが、実際に滉王が工事をしたJAくるめの工事数は群を抜いている。

2011年には、緒方氏はJA全農ふくれんの運営委員会会長に就任、同組織の人事にも介入するようになり、絶対的な権力を有するようになったという。
その後は、県南の単位農協、更には福岡県下のJA全農ふくれんグループ各社の工事に幅広く携わるようになっていったのである。





―続く―

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JAと滉王③

ここに2016年(平成28年)12月に開催された滉王の忘年会の進行表及び座席表が記載されたパンフレットがある。

取引のある企業が参加、総勢134名の盛大なパーティであったが、来賓席と思しきテーブルが2卓、その中でも最も高い主賓席の指定がされていたのが、全国農業協同組合連合会福岡県本部(JA全農ふくれん)の運営委員会会長、緒方義範氏である。
運営委員会は、実質的な福岡県のJA事業の決定機関で、運営委員長はそのトップにあたる。

その肩書の他、JA全農ふくれん子会社の「九州協同食肉株式会社会長」、「ジェイエイ北九州くみあい飼料株式会社会長」、更に「久留米市農業協同組合代表理事組合長(JAくるめ)」と記されている。

JA関係からは他にも、JA全農ふくれん本部、九州協同食肉株式会社、ジェイエイ北九州くみあい飼料株式会社、JAくるめの幹部らが来賓として招かれていた。
これだけ見ても、緒方氏を先頭にJAと滉王との深い関係が見てとれる。

ここ10年という短い期間に滉王の売上は急伸していったが、まさに緒方氏がJAで権勢をふるった期間とリンクする。





―続く―

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JAと滉王②

では、なぜ滉王はこれ程多くの工事をJAから受注できたのだろうか。

取材の中で、単位農協から工事の発注を受けた 元請業者から、「JA全農ふくれんから下請に滉王を使うよう指示があった」という重要な証言を得ることができた。
なるほど、施主から依頼されれば元請業者は従わざるを得ない。

前回、滉王が下請に入って中間マージンで利益を得ていたと書いたが、JA全農ふくれんからの指示が事実ならば、指示した側は組合員に対する背任行為の疑いが出てくる。
滉王を通さなければ工事代金を圧縮できたと考えることができ、元請の工事金額の積算に、初めから滉王へのマージンも含んでいて工事費が増額されていた可能性もある。

いずれにしても、農協の施設の整備費の原資は、組合員から徴収する組合費や国・県の補助金である。
この件について、JA全農ふくれんに取材を申し込んだところ、「個別の案件にはお答えできない」ということで拒否されてしまった。

全農グループ役職員行動規範には

  • 社会的常識・儀礼の範囲を超える贈答や接待の授受は行いません。
  • 業務上の立場を利用して、自己および近親者または知人へ、利益の誘導となる行為はしません。
  • 反社会的な個人・団体に対しては、一切の利益、便宜の供与は行いません。
などの文言が並ぶ。

―続く―



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滉王とJAの関係

8月6日付で福岡地裁久留米支部に自己破産を申請した、久留米市の建設業、滉王㈱とJAとの只ならぬ関係が露見しており、今後問題が大きく発展しそうだ。

同社は平成14年創業、しばらくはさほど目立たない存在だったが、同20年の久留米市安武町に本社移転した頃からJAくるめの請負工事が急増している。

その後も筑後地区のJA施設、県全域の全農JAふくれん関連の施設の工事を数多く手掛けるようになった。

各地区のJAが工事を発注する際、ふくれんから元請業者に対し、滉王を下請けに使うよう指示が出ていたという情報もある。

工事金額が上乗せされていたことが考えられ、事実ならばJA組合員に対する背任の疑いもあり、JA内部にもこれに不満のある職員もいたことと想像する。



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JAの怪

農水省の指導で、福岡県内20のJA組織を一つにまとめるよう改革が進められているが、同じ組織でありながら農業主体型と、金融主体の都市型では収益性に大きな開きがあり、思惑通りには進まないようだ。

筑後市の工場跡地を約3億3千万円で購入した業者から、全農パールライス㈱(東京都)が2年後に約9億5千万円で購入したことが話題になっている。

民間同士の取引だが、東京の不動産鑑定会社が出した価格に沿って購入したというJAの説明に、地元農協の組合員らが納得しておらず、同時に地元警察も捜査を行っていると聞く。

脚本は東京で書かれているだけに、地元警察の捜査では荷が重く、福岡県警の2課か福岡地検が乗り出さないことには真相究明には至らないだろうと、関係者は語っていた。

設計事務所とJA

県警が建設業法違反で逮捕し、後に暴力団と密接な付き合いがあったと認定した久留米市の会社経営者が、大手設計事務所の役員とズブズブの関係だったことは地元でよく知られている。

大手設計事務所の営業力が優れていただけに、同社の現場は筑後地区にだけにとどまらず、最近は県外、遠くは関東にまで範囲が広がっていたという。

また、筑後地区を中心にJAの工事が発生する度にブローカーとして入り込み、元請業者に対し通常の工事代金にプラスした価格で下請けを強要し利益を得ていた様だ。

今後は司法当局の追及は避けられないと、関係者の間で噂が飛び交っているが、地雷は全国に及ぶと明言する者もいる。



 

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あまおう

福岡県のJAが長年に亘って、研究開発した「あまおう」は、多くの人が好むイチゴの商標登録された名前であるが、名前の由来は「あまい」「まるい」「おおきい」「うまい」の、頭文字を並べたものである。
農家は米を作ることだけで生活は安定していたが、昨年と同じ作業をしていては、取り残されると最近は「考える農業」に転換し、新しい品種に挑戦するなど試行錯誤を行い、中には農作物の輸出に取り組んでいる農家も出て来た。
確かに「あまおう」の名前は、一流のブランドとして知名度も高く、名前だけで飛びついて買う消費者も多く、最近はおいしくない「あまおう」が出回り始めているようだ。昔ながらの農家の悪い癖が出てきており、「あまおう」の生産農家は悪質農家を駆逐しないと、ブランドの信用に傷が付くことになるだろう。

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