野球賭博の更なる拡大

数日前に西中洲の裏通りを歩いていたところ、物陰から突然声をかけてきたのは、知り合いの新聞記者であった。
3月とは言え夜は寒く防寒コートに身を包み、聞けば張り込み中で周囲にもそれらしき数人がたむろしており、記者が無言で指差した先には、「うに屋 将」の看板がライトの中に浮きあがっていた。
有名人でも来ているのかと問うと、野球賭博で球界を追われた福岡出身の笠原将生氏が、父親名義ではあるが、店をオープンしたので取材のために張り込んでいるとの答えで、仕事の邪魔になっては悪いと判断、その場を後にして、目的地のスナックに向かった。
しかしなぜ今頃、巨人を契約解除になった笠原将生氏を、追いかける必要があったのか疑問だったが、翌日の新聞に「巨人から4人目の賭博関与者が出たため、球団幹部が役員を辞任したとあり、根の深さを感じた。
球団には調査する権限はあっても限界があるのは当然で、新たに流れる噂には、マスコミのように取材力も無いため踏み込めず、今後は他球団を含めさらに拡大する可能性が高まってきた。
今は巨人だけが渦中の球団だが、日本野球機構、略称NPBを牽引してきたと自負している、親会社である読売新聞の問題でもあり、今後は何らかの社会的制裁も受けることになるだろう。
関係者は問題の拡大を恐れ隠蔽したいのだろうが、思い切った大手術が必要との声も徐々に増えてきている。


続きを読む