黒か白か~それとも

昔から日本独自の判断基準として、「黒か、白か」の決着をつける前に、その間にある灰色の部分で、両方の顔を立てるために、曖昧に決着をつけることがあったが、最近では一般市民の傾向として、黒白をはっきりつけることが、多くなったように感じられる。
ところで我が国は、立法権、行政権、司法権の三権分立で、法治国家として運営されていると、大昔に学校で習った記憶があるが、現政権を見ていると、行政の長である安倍総理大臣が、三権の総てを牛耳っているようにも思える。

司法の要である検察庁、中でも東京地検特捜部は、かつて鬼より怖いと評判を取っていたが、最近は爪も牙も抜かれ果てたのだろうか、不起訴処分が目につくようになり、犯罪者からも完璧に舐められているかのようだ。
元閣僚の甘利氏などは、大臣を辞職し国会を欠席、病気を理由に雲隠れしていたが、人の噂も75日の例えがあるように、最近は現場へ復帰し、何食わぬ顔でしらっと挨拶しているのを見ると、司法の無力さ痛感させられる。
その一方で、舛添東京都知事に関しては、都議会が公私混同を追及しているものの、追及している都議自身が公私の区別をつけているのか疑問で、質問がもう一歩踏み込んでいないため迫力に欠けている点は否めない。
またテレビや新聞などのマスコミも、無難な発表モノを面白おかしく騒ぎ立てはするものの、独自のネタは皆無に近いため発展性に乏しく、尻すぼみになるケースもよく見られ、ひょっとしたらこれからは、素人のネット記者が横行する時代になるのではないだろうか。


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