新聞の衰退

バブル期の新聞社は、収入比率が広告料55%、購読料45%で、新聞紙面を製作する記者や編集に携わる社員よりも、広告担当の鼻息が荒かった時代もあった。
しかし活字離れで購読者が減り、個人情報などが社会問題化し、記者の取材意欲も大幅に後退、最近は発表ものの記事が増えて、どの新聞紙面も横並びで、金太郎飴状態だ。
人件費圧縮で遊軍と呼ばれていた記者が削られ、また正社員から契約社員や派遣社員へと、社員の待遇が変わったため、記者の資質が低下しているのも事実。
かつて新聞社はベテラン記者や、学識経験者などを数多く抱え、時の権力者に対しても、新聞の顔である社説や囲み記事など、独自の立場で意見を主張していた。
ところが最近は通信社などの記事を、社説などにも転用していると聞かれ、実に情けないことになっているようだ。
中には不動産投資の一環として、ゴルフ場の営業に乗り出したまでは良いものの、会員権の償還が大きな問題となって頭を痛めている新聞社もあったが、万が一にしても、法的手続きをとるようなことになれば、新聞社の名前が出かねないため、安く売却した。
だが売買の際にトラブルが発生した模様で、近く裁判が始まるとの情報も流れており、かつてのプライドは何処にいったのだろうと嘆いているOBも多い。


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