不正発覚の代償

日本人はあらゆる国産品について、メーカーを信頼して購入、それを使用することに誇りを持ち、生活してきた。

マンション建築では、設計の段階で「意匠」の一級建築士は先生と呼ばれ、施主やゼネコンからもてはやされてきたが、「構造」担当の一級建築士は、「意匠」の先生の下請として働いた結果、「手抜き」が発覚して社会問題となり、久しい。

ところが最近は、日本を代表する一流メーカーの不正が次々に発覚、驚くのを通り越して呆れるばかりだったが、今度は日立エレベーターで1万基以上に安全装置の不適合があると発表された。

あまりにも完璧さを求めすぎているような気がして、新年を迎えるににもかかわらず、息苦しくなってきたように思え、「寛容」という言葉をもう一度、胸に刻んでほしいような気がする