南山大学~付属国際高・中学閉鎖~デリバティブ損失

 福岡県民にはあまりなじみが無いかもしれないが、中京・名古屋では名門私立大学として有名な、南山大学を運営している学校法人南山学園は、「南山国際高等学校」と「南山国際中学校」を閉鎖すると発表した。
学校名に国際とあるだけに、両校は帰国子女や留学生を専門に受け入れて来た学校で、一般生徒の受け入れが困難だったことから、平成5年の開設以降、約20年間で75億円の累積赤字を抱えたという。


ところで南山大学といえば、駒澤大学や慶応義塾大学などとともに、デリバティブ取引で巨額の損失を出したことで有名な学校。
聴くところによれば、解約に伴って判明した損失額は259億7775万円、その一方利益は30億7935万円だったため、差し引き228億9840万円の損失で、慶應義塾大学の損失225億円を上回り、学校法人の中ではナンバーワンの巨額損失。
なぜか75億円が可愛らしくも感じられる。

再びところで、九州地区でもデリバティブで損失を被った工事会社や農事法人が、証券会社のリスク説明不足が原因だとして、証券会社などを訴えているケースが散見されるが、よくよく聴いてみると、弁護士の方からぜひやらせて下さいとお願いされたから、というのがいくつかあるようだ。
当然ながら、弁護士は成功報酬のはずで、少なくとも2年以上が経過しているはずだが、弁護士さん大丈夫かな。


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