油山

油山は福岡市城南区、早良区、南区に跨り、古くから人々との関わり合いの深い、標高597メートルの里山である。
名前の由来は6世紀にインドから渡来した清賀上人が、油山観音正覚寺で、日本で初めて椿の実からツバキ油を精製したことに由来すると言われている。
山の中腹にある片江展望台までは、ハイキングコースとしても有名で、展望台までの途中で数人の登山を楽しむ方々と出会い、老若男女が気軽に楽しめるコースだ。
片江展望台に着くと、百道浜の先に浮かぶ博多湾を眺め、高層ビルと海岸線の妙にマッチングした風景を見ながら、福岡の自然と都会が混合した街並みなどを眺望した。
この山は、スギやヒノキの植林を始め、コナラ、ショウブ、ネジキなどの落葉広葉樹から、ミイノキ、タブツキ、ヤブツバキなど年間を通して緑の葉を付けた常用緑広葉樹林に囲まれ、また尾根沿いにはアカマツ林もあり、福岡市では珍しく、自然豊かな山である。



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