マンションは目黒にかぎる!

東京建物(東京都中央区八重洲、佐久間一社長)が所有し、7月31日で閉店した西新エルモールプラリバは、既に竹中工務店により、1階から4階までが店舗、また5階から上が分譲マンションとなる、30階建の建物の図面が出来上がっており、後はゴーサインが出るのを待つだけで、直ぐにでも着工されるような噂が流れているが、はたしてどうだろうか。

福岡は元気都市を自認し、中心部では多くの分譲マンション開発が進んでいるが、2020年の東京オリンピック開催を前に大型の再開発計画が次々に具体化している東京とは、残念ながら規模が二ケタほど違う。

東京建物は今年7月23日、竣工予定が2017年12月、つまり2年4ヶ月先まで待たないと住むことが出来ない、目黒駅前のツインタワーマンションである「ブリリアタワーズ目黒」総戸数945戸(うち分譲戸数661戸、価格帯は4850万円から4億5900万円、坪単価はなんと600万円)で、第1期販売分の495戸が即日完売と発表した。

また京葉線八丁堀駅から歩いて1分の30階建タワーマンション「ブリリアザ・タワー東京八重洲アベニュー」総戸数387戸でも、坪単価は450万円だが、第1期1・2次販売分222戸が即日完売となっている。

完成引き渡しにならないと代金を全額回収することはできないが、当初予算計上していた広告代などの諸経費が大幅に削減でき、東京建物が大儲け出来ることだけは確かなようだ。

2年後に景気がどうなっているか不透明なところが多々あるものの、こうした即日完売を期待することは無理な福岡で、マンション開発するよりも、まだしばらくは東京での物件開発を進めようとするのではないか。

たしか福岡でのブリリアシリーズは4年ほど前のブリリア高宮が最後で、その後は分譲していないはずで、西新地区の商店街などから早く開発をと、せっつかれる可能性が高いものの、ひょっとしたら赤字になるかもしれないだけに、東京で儲けてから、満を持してになるだろう。

たぶん、おそらく、無いだろうとは思うが、土地だけ転売するかもしれない。


 

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