福岡の屋台

昭和の時代を経て平成となり、天皇陛下が生前退位の気持ちを国民に発表されれば、新しい局面を迎える可能性も大である。
戦後働く人たちが仕事帰りに、気楽に飲める場所として生まれた屋台も、設置場所が道路上のために、付近の住民などとトラブルも多々発生し、福岡市もその対策に乗り出した。
場所によってはテーブルなどを置いたり、裏には暴力団の影がちらついたり、価格表も無く高額請求をする屋台も現れ、一方では屋台の営業権も高い価格で売買されるなど、野放しの状態が続いて苦情が出ていたのも事実である。
福岡市が指導を強化し、道路使用面積も厳しく規制する反面、公衆トイレや給排水設備などが改善されたことで、今や福岡を訪れる観光客の大半は、屋台情報をネットで収集し、そこでの飲食を目的に旅行を計画するなど、福岡市民が余り知らない屋台文化を楽しんでいる。


福岡市も監視員を採用して、組み立て開始の時間から後片付けの時間まで、さらに道路使用後の清掃、営業時間なども厳しくチェックしており、観光客に喜ばれる屋台づくりを目指しているようだ。
福岡市は屋台基本条例に基づいて、観光の目玉になるような屋台や経営者を新規に公募するため、福岡市屋台選定委員会を設置した。
博多座近くの屋台では、公演中の役者や芸能人もよく顔を出し、今や名物になっている屋台もあり、福岡の観光の一翼を担っているだけに、観光客が福岡の夜を楽しめればそれで良い。


 

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