災い転じて福?・・・・大成建設

福岡市の空の玄関、福岡空港は滑走路を増設するため、空港ビルの移転工事が進められているが、当初から本命は、旧空港ビルを建築した大成建設といわれ、実際に落札したのも大成建設だった。

ところが、発注側の思惑とは異なっていたためか、設計変更などで値下げ交渉を迫る一方、水面下では清水建設と綿密な打ち合わせを行い、価格が優先することを理由に、落札した大成建設ははずされ、最終的に清水建設の受注となった。

一方、陥没事故が発生した七隈線延伸工事は、過去の実績から清水建設が本命だといわれていたにもかかわらず、公示価格が低かったため、泥水を被らないよう、清水建設は上手く逃げたようだ。

発注側の福岡市も、コンサルタントと事前に折衝して掘削工法も変更、かなり安い金額で入札を行ったが、如何なる撒き餌に踊らされたのか知らないが、3つのJVの中で、大成建設JVが落札、釣り上げられた。

大成建設にとって福岡は鬼門のようで、困ったときの神頼みではないが、何らかのお払いでもしないことには、さらなる大きなミスが大成建設を襲ってくるかもしれない。 続きを読む

博多駅前陥没事故~大成建設

11月8日早朝、博多駅前の道路が突然陥没、当初の小さな陥没は道路一杯まで拡大しており、自動車はもちろん人も通れぬ状態で、付近の建物には停電の影響が出ている。

福岡市は副市長をいち早く現場に派遣し、地下鉄七隈線延伸工事に伴う道路陥没と認めて発表しているが、同現場を受注し工事に当っているのは、スーパーゼネコンの大成建設のようだ。

最近の大成建設は東京で問題になっている、話題の新国立競技場や豊洲魚市場など、数多くの物件を受注しているが、官製談合と誤解されるような受注も多く、今回の延伸工事にしても落札当初からとかくの噂が流れていたのも事実である。

今日8日、大成建設の株価は9時ちょうどで767円をつけ、前日比16円安だったが、9時41分過ぎには771円にまで回復している。

さて、今回の事故は偶然おきた事故だったのだろうか。

再起動ふくおか~出来るのか

夢よもう一度

7人の候補者が名乗りを上げている、福岡市長選挙の投開票日は11月16日の予定で、短期決戦だけに各候補はラストスパートをかけ、最後の力を振り絞っている。

前回の市長選挙では当時の吉田宏市長と、自民党市議団が推していた新人の高島宗一郎氏が、激しい選挙戦を戦っていた。

だが吉田市政が任期中の4年間に行った、評価されそうな実績と言えば、地下鉄七隈線を博多駅まで延伸、途中にキャナル駅を新設した程度ではないだろうか。

過去において新しいことに何も手を付けず、現状維持のまま時だけが経過し、流れの中に取り残されていく悲哀を、福岡の市民は奥田県政で充分味わったはずだ。

この4年の間で福岡市は大きく変わっており、過去に何も出来ず、またしなかった人が、今更「再起動ふくおか」を旗印に出馬しても、福岡市民の共感を得ることが出来るだろうか。

かつて銀行関係者から、支店長として現場を2年離れると、新しいシステムを理解するのが難しく、ついて行けないとこぼしていたのを思い出す。

考えるだけでは物事が進まず、行動を起こし仮に失敗しても、反省して改めるべきところを改め再度挑戦すれば、必ず成功するとは限らないものの、前に進むことだけは間違いないように思うのだが。


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