メガネスーパー~三たび・債務超過~上場廃止猶予期間入り

平成16年3月のジャスダック上場した3年後にはホテル事業から撤退し、さらに3年後の平成22年12月にはゴルフ事業からも撤退、そしてメガネ事業に専念したにもかかわらず、依然として格安メガネのJINSやZoffなどの後塵を拝しているメガネスーパー。
平成20年4月期以降は8期連続で赤字計上を強いられており、平成23年4月期と平成25年4月期に引き続き、平成27年4月期でついに3度目の債務超過▲9億6900万円に陥った。
さらに直近の4期で営業利益段階で赤字が連続、また営業活動によるキャッシュ・フローがマイナスであったため、メガネスーパーは上場廃止に係る猶予期間入りとなった。
今期末まで、つまり平成28年4月30日までに債務超過を解消しないと上場廃止になる。

メガネスーパーによれば、平成28年4月期売上は166億円を確保できる見通しで、営業利益7億6000万円、当期利益4億4000万円を見込み。また第三者割当増資で12億0600万円を調達し、債務超過は解消できるとしているが、今のままであれば、抜本的な対策を講じない限り、業界でメガネスーパーが優位性を発揮できる可能性は乏しく、近い将来四度目の債務超過に陥りかねない。

7月23日午前10時半の段階で株価は68円・前日比6円安。
株価が3ケタに戻るだろうか。


続きを読む

石山ゲートウェイHD~架空売上で逮捕~上場廃止へ

昨年10月に証券取引等監視委員会から、架空売上で株価を操作し、株式売却により利益を得たとして強制調査を受け、東京地検特捜部から今年5月27日元代表と元常務が逮捕されていた石山Gateway Holdings㈱(JQ7708、東京都港区)は、8月1日付けで上場廃止になることが6月30日、東京証券取引所から発表された。

これを受けて、7月1日前場が開いた直後、9時3分の株価は11円となり、年初来安値を更新した。

さて一方の、㈱エナリス(東証マザーズ6079、東京都千代田区)はどうなるのだろう。 続きを読む

石山ゲートウェイHD~末期状況か

架空売上計上や粉飾決算などの有価証券虚偽記載で、自社株を売り抜け約2億円を得たとして、5月27日東京地検特捜部に三木隆一前代表が逮捕された石山ゲートウェイホールディングス㈱(JQ7708、東京都港区)を、東京証券取引所は6月15日監理銘柄に指定した。
これで翌16日に、23円で始まった株価は瞬く間に年初来安値となる19円まで下降となったが、9時28分段階では21円。
監理銘柄(審査中)指定期間は、東京証券取引所が上場廃止基準に該当するかどうかを認定した日まで、となっているが、おそらく上場廃止と言うことになるだろう。
そうなれば、架空売上計上の片棒を担いだ、当時の代表は既に辞任してはいるものの、㈱エナリス(東マ6079、東京都千代田区)にも影響が出てこよう。 続きを読む

日本風力開発~米ファンドがTOBで買収~上場廃止へ

再生可能エネルギーである風力発電所開発が主たる事業で、東証二部の日本風力開発㈱は、新規開発案件が北海道や東北地方を中心に13案件抱えていると言われるが、これらを開発しようにも業績の悪化と借入金が多額に上り、新たな資金導入が図れないとして、アメリカの投資会社米ンキャピタルに身売りして同社の資金で再生を図るため、TOBを行うことになった。
購入価格は1株580円と発表されたこともあり、3月23日の終値は543円・80円高となった。
ちなみに3月23日発表された平成27年3月期業績予想は次の通り。
売上は当初の92億0400万円から73億0200万円へ。
また経常利益は5億3300万円から、▲2億4500万円へ。
最終的に、当期利益は▲2億0200万円から、▲5億9000万円へ、いずれも下方修正された。
なお、平成26年12月末の借入金は社債を含め293億9524万円。 続きを読む

東福製粉~上場廃止に係る猶予期間入り

東証二部上場で、昨年8月5日に日本製粉(東京都渋谷区)が株式の公開買い付けで子会社化した、東福製粉(福岡市中央区那の津)は、平成26年9月30日の決算時点で流通している株式時価総額が、上場廃止基準に定められた5億円を下回ったため、上場廃止に係る猶予期間に入ったことが、1月9日東京証券取引所より発表された。

猶予期間は平成26年10月1日から平成27年9月30日まで

  続きを読む