中尾県議の本気度

ハロウィンの日の午後、自民県連内で 市長選出馬の意向を示す中尾正幸県議と、元国交官僚の津森洋介氏で一本化を目指す 鷹木研一郎北九州市議会議長の協議が行われたが平行線に終わった。
その後、中尾県議は記者団に「改めて出馬を表明したいと語った」と報じられたが、関係者の殆どが まだ流動的と見ている様だ。

中尾県議は現在5期目、自民党福岡県議団幹事長を務め 次代の県政を担うリーダーの一人と目されている。
その中で 無理に市長選に立候補して 自民県連の推薦を得たとしても、市議会自民会派は津森氏に出馬要請をしているため 実質的な支援は期待できない。
市長選で負ければ政治生命は終わると思われ、将来のある身で そうしたリスクを本当に冒すのかは疑問だ。

また、巷で囁かれていることがある。
「実は中尾県議は11月27日、市内のホテルで政治資金パーティを予定しています。会費が1万円、コロナ禍で食事がないので まるまる収入になります。市長になる可能性があると券の売れ行きが良くなるので それまで引っ張るつもりでは?」

中尾県議が かねてより意欲を示してたのは事実、前々回は北橋市長が3期目に自民からの単独推薦を受けることになり、前回は「3期12年まで」の公約を破って再戦出馬を決めたことで、2回連続で諦めた経緯がある。
ここをチャンスと見て本気で出馬するつもりなら 誰も文句は言えない。

地元では北橋市長の引退表明の先延ばしと同様、現場を混乱させる迷惑行為と見る向きが多いが、本気なら不退転の決意で挑んで頂きたい。

囁かれる噂

来年1月22日告示、2月5日投開票が決まった北九州市長選挙であるが、国交省官僚(内閣府出向中)の津森洋介氏が立候補する意思を表明した直後に、自民党の中尾正幸県議に出馬の意向があることが報じられた。

一部国会議員や県議らの支援も噂になり、保守分裂ということで注目を浴びているが、地元では その本気度について懐疑的に見られている様だ。
こうした中、ある関係者から次のような話を聞いた。

「北橋市長は『主要会派がまとまって 次の候補者支援』を引退の条件にしており、まとまらなければ5選出馬するつもり。保守分裂となれば厳しい選挙となり、津森氏がびびって出馬を取り止めるかもしれない。そうなれば北橋市長が出馬宣言をし、その後 中尾県議が手を下ろす。武内和久氏との事実上の一騎打ちとなれば 勝てる公算が大きい。」

にわかに信じ難い話だが、「裏で北九州のドンが絵を描いている」という噂が、まことしやかに囁かれている。



 

登竜門? ~ 議院運営委員会委員長ポスト

県議会議員になったら一度は夢を見るのは議長のポストで、今では一年交代が慣例となり、現在の福岡県議会第66代議長は北九州市若松区選出の中尾正行議員。

そして県議会議長になるための登竜門といわれているのが、議院運営委員会委員長のポストで、現在は福岡市南区選出で4期目の樋口明議員が就いていることから、同議員が第67代目議長の下馬評に上げられており、今年就任するのは間違いないだろう。

後任の議運のポストに噂されている4期生の県議会議員は、飯塚市嘉穂郡選出の江藤秀之議員、粕屋郡選出の吉松源昭議員、大野城市選出の井上順吾議員の3名が挙がっている。

この中で吉松源昭議員は、昨年の県議会で質問に立ったまでは良いが、結果が余り評価されず、自分でも目がなくなったと感じているようだ。

残る2人のうち、井上順吾議員が若干有利といわれているが、市長選挙の応援などで失言がなければいいが、と懸念されている。


 

福岡県議会~議長の行方

福岡6区の補欠選挙は、自民党福岡県議43名が懸命な選挙運動を行なったが、蔵内謙候補は野党候補の半分、2万2253票しか獲得できず、落選した。

ところで、自民党県議団43名が最大会派の福岡県議会は、4年間の任期中、1年交代で議長を務めるのが不文律となっており、昨年4月の統一選挙で当選した、小郡市選出の井上忠敏氏が1年目の議長に就任し、2年目となる今年4月からは若松区選出の中尾正幸氏が就いており、来年4月からの次なる議長は、登竜門といわれている議会運営委員会委員長の南区選出、樋口明氏の就任が濃厚といわれている。

その次、4年目を深読みしてみると、現在3人の候補議員が競っており、一番有力なのは大野城選出の井上順吾氏で、その次が目下県議会で脚光を浴びている、粕屋郡選出の吉松源昭氏で、3番手が飯塚嘉穂郡選出の4期生、江藤秀之氏。

ところで、小川知事を追及し、技量を試されている吉松源昭県議だが、マスコミの評価は厳しく、父親の素行などが取り沙汰されており、個人情報保護が叫ばれても、ネット社会では省みられることがなくなっているためで、成り行き次第では議長の目が消える可能性も出てきたようだ。


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