福岡県で共産党県議躍進か

福岡県では知事選挙を巡って、自民党本部が新人武内和久候補を擁立した事で、現職である福岡県知事小川洋候補を支援するグループが対立し県内を二分している状況で、その影響が県議会議員選挙にも現れて、共産党に5議席確保の灯りが遠くに見えて来たように思える。

現在日本共産党福岡県議団は、団長を高瀬菜穂子氏(小倉南区)が務め、幹事長に山口律子氏(若松区)の2人で辛うじて構成されているものの、今回の4月7日に行われる統一選挙で、2人の当選を想定すれば、福岡市で1人の県議増加が確実視されている事から3人になるのは間違いない。

更に北九州市から立候補する伊藤淳一氏(八幡西区)が、予想以上の働きをして当選する可能性が高くなっており、運動員も活動に熱が入り動きに早さが見えて来た。

大牟田市にも共産党は候補者を擁立しているが、こちらの方はかなり無理があるようだが、更に北九州市では大石正信氏(小倉北区)が熱の入った選挙運動を行っており、この選挙区には自民党福岡県連の会長代行中村明彦氏がいる。

中村明彦議員は昨年行われた福岡市長選挙や、福岡県知事選挙に大家敏志参議院議員の補佐として活躍しているだけに、地元では不評を買い、今回の選挙に地元民は共産党候補である大石正信氏に注目し票が伸びそうな勢いで、日本共産党福岡県議団は5人の当選が見えてきた。



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福岡6区~最新情報8

福岡6区の補欠選挙は投開票日まで1ヶ月を切ったことで、劣勢の蔵内陣営は県内の自民党関係者を総動員し、ローラー作戦に打って出た情報が入ってきた。
だが福岡6区以外から動員された運動員は、地理も方言もわからない上に、プライド高い久留米など6区の有権者から、蔵内謙氏の支持に回った地元県会議員の裏切り行為を、非難する声を数多く聞かされているようだ。
その一方、ここに来てやはり地元の人を望む声も挙がり始めており、地元小中高校を経て早稲田大学を卒業した、新井ふみ子氏に期待する意見も徐々に増え始めているようだ。
確かに男性の自民党支持者は仕事の関係上、蔵内謙氏への支持を表明しているが、それが故鳩山邦夫氏への裏切り行為になることは、自分自身が一番よくわかっているようで、戸別訪問中の運動員への態度に現れている模様。
だが女性の自民党支持層は、そうした状況に嫌気がさして、民進党は嫌いだが地元出身と言うことで、新井ふみ子氏の支持が少しずつではあるが増えている。
こうした有権者の気持ちの変化を、選挙のプロは認識しており、大家さとし参議院議員と中村明彦県会議員の2人が、早くも魔女狩りを開始した情報が漏れ聞こえ、一生懸命選挙運動した挙句、生け贄にされた人こそいい迷惑だ。
また音楽関係者の選挙違反が、捜査関係者の間で内偵されているとの噂も囁かれている。


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蔵内謙氏の事務所開き

自民党福岡県連が公認申請を行なっている、福岡6区の衆議院補欠選挙に立候補する蔵内謙氏が、8月31日午前11時から久留米市で、選挙事務所開きを行なった。
候補者の父親である福岡県議会議員の蔵内勇夫氏が、隣の7区を地盤にしているだけに、多くの支援者が選挙区から駆けつけ、加えて自民党福岡県連の会長をしているところから、福岡の親しい建設会社が関係者を引きつれ、会場は300名を越える人で溢れていた。
資金と権力があれば人は集まるが、投票してもらう人の心をいただくことは非常に難しく、今日集まった大勢の人が、どのような選挙活動を行うのか、選挙上手な中村明彦県議会議員の腕の見せ所である。
蔵内謙氏が補欠選挙で当選すれば、国会議員の父親として蔵内勇夫氏は、次回の知事選挙に立候補する噂も有り、そうなれば自民党福岡県連会長のポストが空席になり、論功行賞で中村明彦県議会議員に、県連会長の椅子が転がり込んでくる、計算になっているようだ。
魑魅魍魎の住む政治の世界は、一寸先は闇と良く言われているが、夫々が実に明快な計算した道を描いており、今回の補欠選挙は何が何でも勝たねばならない。
親が子を思う気持ちに変わりはなく、子の出世を思う親心から、久留米まで大勢の関係者を送り込んだ、福岡の建設会社の一団が目立った存在で、関係者の注目を集めていた。


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高島市政の新副市長(1)人選”蚊帳の外” 自民市議団に不満

(11年6月号掲載)

福岡市立こども病院(中央区唐人町)福岡市立こども病院(写真)を従来通り人工島に移転することを決定した高島宗一郎市長。最初の懸案事項に決着が付き、独自色を打ち出していくのはまさにこれから。

ところが、4月に就任した新副市長の人事をめぐり、市長に対して与党・自民党市議団内で不満が高まっているというのだ。

副市長の1人は「麻生太郎元総理に近いN県議が推した」との情報がある一方で、有力市議らはすべて「副市長の人選については事前に相談もなく、まったく知らなかった」

このままでは「自分たちをないがしろにしているのでは」という市議団の不満が表面化する恐れも。新体制がスタートした高島市政だが、順風満帆とはいかないようだ。   


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お粗末な民主・自民 結局「麻生知事の舎弟」に相乗り(2)

(11年2月号掲載)

福岡県庁ではなぜ蔵内勇夫県議は知事候補に名乗りを上げたのか。

当初から小川氏を推しているとされたのは、麻生太郎元総理や北九州市選出のN県議。県連内では特にN県議への反発が強く、そのため昨年末、小川氏擁立がいったん白紙となった経緯がある。

こうしたことから、蔵内氏は、自民に推薦願を出した小川氏の擁立を阻止するために自ら汚れ役を買って出たのでは─との見方がもっぱらだった。 

だが、ある自民関係者は「蔵内氏は、かなり本気だった。要するに知事の座に目がくらんだんだよ」


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混沌としてきた知事選の候補者選定 その背景

4月に行なわれる予定の福岡知事選は、自民・民主両党ともに候補者選定作業が終盤を迎えているが、自民の擁立候補として浮上していた小川洋氏が昨日、民主県連にも推薦願いを提出したことから、状況はさらに混沌としてきた。

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麻生知事 再登板か!?(2)多額の政治資金 仰天説を後押し

(11年1月号掲載)

07年選挙で当選した際の麻生渡知事だが、麻生渡知事自らがいったん不出馬を宣言した以上、そう簡単に「やっぱり出ます」とは言えないのではないか。

「もちろんそうなのですが『次期知事選の候補者がいない、かといって県政を停滞させるわけにはいかない』と、自民や財界の関係者がこぞって麻生知事に“無理なお願い”に上がる。

そうすれば知事も『自分は出るつもりはなかったが、周囲に請われて仕方なく・・』と大義名分が立つ。

場合によっては『後任が見付かるまで』との条件を付け、任期途中での退任もありえるとしておけば問題ない」(前出マスコミ記者)。 


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麻生知事 再登板か!?(1)今春の知事選 県執行部は想定し準備

(11年1月号掲載)

07年選挙で当選した際の麻生渡知事今春予定の福岡知事選。現職の麻生渡知事は昨年、出馬しない意向を表明した。

民主、自民両党はそれぞれ候補者の選定を進めているが作業は難航。そのためか、「麻生知事が不出馬を撤回するのでは」との観測が一部関係者の間で広まっている。

「県執行部はこうした事態も十分ありえるとして、すでに水面下で準備に入っている模様だ。自民の候補者選定が時間切れで頓挫し、県議や財界が出馬を要請すれば、麻生知事としても再登板の大義名分は立つ。そもそも選定作業は単なる演出にすぎず、自民の“本命”は最初から知事だった可能性もある」(マスコミ記者)。

にわかには信じがたい話だが、はたして─。

【編注】本稿は1月上旬時点でのもの。知事選候補をめぐる最新情勢はJ氏の独り言「混迷・自民党の知事選候補選定 本命は?」を参照


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福岡知事選とN県議

前会長が首長選挙に出た関係で空席となっていた自民党福岡県連の会長職。このポストをめぐっては北九州市選出N県議が麻生太郎・元総理を推していた模様だが「総理大臣まで務めた者が今さら・・」といった声が出た上、自らも幹事長就任を狙っているとされたN県議自身への反発が根強く、結局11区選出の衆院議員・武田良太氏に落ち着き、一件落着したと言われている。

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新福岡市長 自らの意志貫けるか(2)代議士不在で「草刈り場」?

(10年12月号掲載)

当選確実となり取材に答える高島宗一郎氏(11月14日)「保守系議員たちの思惑は明確。わざわざ北九州から出張ってきたN県議の件はその好例です」。あるマスコミ記者は指摘する。

「福岡市の自民衆院議員は現在、すべて落選してして不在となっている。そんな現状は、県議や市議にとって絶好のチャンスなんです。

これまで衆院議員が押さえていた利権を、いかに自分たちが奪うか。つまりは草刈り場となっているわけで、それには市長を抱き込むのが一番の近道ですからね。

自分が当選させたとアピールしたり身内を市長に付けたりする裏にはそういう狙いがある」

 


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新福岡市長 自らの意志貫けるか(1)すでに議員間で綱引き

(10年12月号掲載)

当選確実となり取材に答える高島宗一郎氏(11月14日)昨年11月の福岡市長選で擁立した候補が勝利した自民党。市議会で4年間野党に甘んじ、昨夏の衆院選では多くの国会議員が落選。それから一転、久しぶりの朗報に多くの関係者が喜びに沸いた。 

その余韻が残る中、早くも県議や市議の間で新市長をめぐり激しい綱引きが。その背景には、現職衆院議員が不在となった「空白地帯」福岡市の利権をめぐる思惑がある─と指摘する声も出ている。 

「保守系市議の傀儡(かいらい)になるのではないか」。若き「素人市長」は、今後の市政運営を危惧する周囲の雑音を、封じ込めることができるのか─。


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自民県連に何が? 知事候補「ほぼ決定」一転、白紙に 

(10年12月号掲載)

福岡県庁今春に控える福岡知事選で、自民党が元通産官僚の擁立を検討していると昨年、一部マスコミが報道。だがその後、同党県連内から激しい反発が起き、事実上の白紙状態となってしまった。 

昨年11月の福岡市長選で擁立候補が圧勝、勢いを取り戻した感のある自民。だが知事選候補をめぐるごたごたは、国会議員・県議間の対立構図をあらためて浮かび上がらせる形となった。 


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知事選の候補者選定 自民は白紙状態に!?

麻生渡知事の5選出場断念で注目が集まっている来春の知事選候補者選定。先月末、自民党の有力候補として朝日新聞がいち早く小川洋氏の名前を報じた。

西日本新聞も時を同じくして同氏擁立を報じたが、朝日の1面掲載を知った西日本があわてて記事にしたような感じも紙面から読み取れた。いずれにしても、大手紙が相次いで報じたことで、自民の候補者はすでに決定済みと思っている方も多いだろう。

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