運賃横領疑惑 ~ 九州郵船

壱岐・対馬と博多港を結ぶ九州郵船㈱(博多区、竹林健二郎社長)が、社員の運賃横領疑惑で揺れている。

事の発端は壱岐・芦辺差出の文書がマスコミに郵送されたこと。
文書は同社壱岐支店の社員2人が、利用客からの運賃を横領していると告発するのだったが、文面からは事の詳細がはっきりせず、また関係者に取材しても内容がはっきりしない。

同様に告発を受けた壱岐新報社が、九州郵船壱岐支店の責任者に確認したところ、過去数年にわたり総額1億円余りを社員が横領していたことを認めた上で、詳細は刑事告訴中であるため、結審後に発表するとのコメントを得たようだ。

とはいえ、通しナンバー付きの乗船券が発行される運賃をどうすれば横領できるのか、なぜ会社側はわからなかったのか、ひょっとしたら対馬航路の厳原・博多間でも誰かが横領していることはないかなど、素人考えでも不明な点が多すぎる。

こうした犯罪とは別に、地元の利用客からは運賃が「割高では」との疑問が出ていたことも事実で、「高くても利用せざるを得ない」不満が、今回の投書に繋がったのでないか、との見方もある。

さて結審後、九州郵船は記者会見の席上、どういったことを話すだろうか。
反省の弁と今後の防止策は語ることだろう、当たり前のことだが。
しかし、割高な運賃に対しては、おそらく、コメントすることはないだろう。
横領事件とは関係ないからだ。
だが、マスコミ関係者が質問すれば話しは別・・・のはず。